イタリアの“ピッツァ五輪”で入賞! 西彼『nodo』店主「田舎でも本当の味を」

ピッツァの国際大会で入賞した北村さん=西海市西彼町、nodo

 長崎県西海市西彼町のイタリアンレストラン「nodo(ノード)」の店主、北村泰裕さん(33)が、イタリア・ナポリで開かれたピッツァの国際大会「真のナポリピッツァオリンピーアディ」で9位入賞を果たした。
 同店は昨年1月オープンし、10月に「真のナポリピッツァ協会」(本部ナポリ)の認定審査に合格。県内で初、世界では902番目の認定店となった。
 大会は「ピッツァのオリンピック」ともいわれ、各国の協会から選抜された職人や各国予選大会の上位3人が出場する。3年ぶりとなった今回は7月3~6日に開催され、5大陸、45カ国の336人が5部門のうち2部門を選びエントリーした。日本からは北村さんを含め選抜20人と、予選を経た3人が出場した。
 実家がいけす料理店を営んでいる北村さんは、大阪の和食店に勤務していた20代半ば、イタリアンの店で食べたピッツァに感動。洋食へ転向し、イタリア料理店で3年間修業するなどした。
 本場での大会は初挑戦。「各国のトップ職人が出てくる。その中で腕を試したかった」。マルゲリータを焼き上げるメインの「真のナポリピッツァ」と5種類内の具材を組み合わせて作る「グルメ」の部門に挑んだ。
 それぞれ基本的には30分で生地作りをし、17時間発酵させた後に窯で焼き上げる。「生地の練りがうまくいった感じがあった」と手応えがあり、「真のナポリピッツァ」部門で9位に入った。日本人では4位の京都府の男性に次ぐ好結果だった。一方、自信があったグルメ部門は入賞に届かなかった。
 「今後もいろんな職人と競い合って技術を磨きたい。こんな田舎でも、本当のピッツァというのを味わってもらえるよう、もっと努力していく」。北村さんは本場での大会の経験を生かし、さらなる高みを目指している。


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