大学院卒社会人に聞く「専門外の分野への就職」、7割以上が満足と回答 アカリク調査

大学院での研究と異なる専門外の分野へ就職した人の7割以上が満足と感じていることが、大学院生のキャリア支援を進めるアカリクの調査で分かった。理由としては「結果として専門知識が活きた」、「やりがいのある仕事に取り組めた」とする声が多かった。

調査は7月、大学院を修了し、研究領域と異なる分野の企業で5年以上働いている人107人を対象に、インターネットを通じて実施、仕事の満足度について聞き取った。

それによると、現在の仕事については、22.4%が「非常に満足している」、48.6%が「やや満足している」と答え、「あまり満足していない」の14.0%、「全く満足していない」の6.5%を大きく上回った。

満足している理由については、「結果として専門知識が活きた」が52.6%で最も多く、「やりがいのある仕事に取り組めた」の42.1%、「キャリアが広がった」の40.8%、「もともと研究領域と違う分野で働いてみたかった」の32.9%が続いている。

就職活動で大学院時代の研究領域の仕事がどの程度あったかを尋ねたところ、「かなりある」が19.6%、「ややある」が30.8%だったのに対し、「あまりない」が31.8%、「ほとんどない」が17.8%で拮抗していた。

大学院での学びが仕事に活きているかに対しては、20.6%が「非常にそう感じる」、46.7%が「ややそう感じる」と答えた。

参考:

大学院生のキャリアを支援する「アカリク」

© 大学ジャーナルオンライン