トイレの設備点検 県電気工事組合

公衆トイレの分電盤を点検する組合員(26日、和歌山県田辺市稲成町で)

 和歌山県電気工事工業組合田辺支部(庄田靖史支部長)は26日、8月の「電気使用安全月間」に合わせ、田辺市内の公衆トイレ4カ所で電気設備を点検した。

 8月は感電死傷事故の発生が最も多く、経済産業省が「電気使用安全月間」と定めている。事故防止につなげようと、関係団体が集中的に点検や啓発運動をしている。

 田辺支部は田辺・西牟婁の電気工事会社68社が加盟している。毎年、安全月間には管内の公共施設の電気設備を点検し、不具合が見つかれば行政に報告している。

 この日、田辺支部と関西電気保安協会から6人が参加。市からあらかじめ指定のあった公衆トイレ4カ所で点検した。

 同市稲成町の高山寺敷地内の公衆トイレでは、分電盤を絶縁抵抗計や電圧計で測定し、漏電やショートがないか、電圧が適切であるかなどを調べた。トイレ内では、コンセントがほこりをかぶっていたり、抜けかかったりしていないか、照明器具の破損がないかなどを確認した。

 高山寺での点検後、参加者は2班に分かれ、紀州石神田辺梅林(上芳養)内や街なかポケットパーク(湊)、市観光センター(同)の公衆トイレを点検した。

 數阪祐一副支部長(50)は「感電、火災事故を未然に防ぐため、家庭でも普段からコンセントや照明に不具合がないか見ておいてほしい」と話した。

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