「住みよい街ランキング2022」発表、1位は今年も千代田区!シニアが注目する生涯学習、医療の充実ぶりとは?

当サイトで毎年紹介している調査データ「シティブランド・ランキング ―住みよい街2022―」が今週22日に発表され、全国の「住みよい街」のトップには昨年に引き続き、千代田区(東京都)が選ばれました。

今回の調査が“住みよさの基準”としたのは「安心・安全」や「医療・介護」「生活の利便性」などで、シニア世代が住み替えで最も重視するポイントと重なっています。住み替え先を考えるうえで参考になりそうです。

2位も昨年と同じ「武蔵野市」!

8月22日に発表された今回の調査は、メディア大手の日経BP(東京・港区)が今年5月~6月、全国の働く世代を対象にインターネットでアンケートを実施し、約2万3千人から回答を得たものです〈いま住んでいる街または直近で住んでいた街の「住みよさ」を尋ねた〉。

住みよい街の全国トップは千代田区(東京都)でした。
2位は武蔵野市(東京都)、3位は同スコアの府中市(東京都)と丸亀市(香川県)が続いています。

トップ10のうち東京都以外では、丸亀市(3位)、福岡市(7位・福岡県)、長久手市(9位・愛知県)、同スコアの守谷市(10位・茨城県)と鳥栖市(10位・佐賀県)の5都市でした。

安心・安全や医療・介護で評価

今回の調査で住みよさの評価項目としたのは、「安心・安全」「快適な暮らし」「生活の利便性」「生活インフラ」「医療・介護」「子育て」「自治体の運営」「街の活力」の8分野・39項目です。

アンケートでは「住みよい街の条件は、あなたの街に当てはまっていますか?」と質問しました。

その39項目の主な内容は「治安がよい」「公園が多い」「繁華街へのアクセスがよい」「公共交通機関が充実している」「病院や診療所が多い」「教育機関が充実している」「街に活気がある」などです。
(→【シニアに人気の街ランキング】デュアラー高齢者が暮したい街は?

千代田区、生涯学習等の生活インフラが充実

それでは、トップに輝いた千代田区はどこが評価されたのでしょうか。

千代田区は、評価項目8分野のうち「自治体の運営」と「生活インフラ」の2分野でそれぞれ1位と5位。
「自治体の運営」で上位の項目は「情報発信が充実している」「地域参加の機会がある」などでした。

「生活インフラ」では「生涯学習プログラムが充実している」「図書館や美術館・博物館、劇場など文化施設が充実している」「住民が利用できる運動・スポーツ施設が充実している」など、ほぼすべての項目で評価が高かったのが印象的です。

また、「医療・介護」分野では「小児科・産婦人科が多い」「夜間・緊急医療体制が整っている」が1位、と医療体制の充実ぶりが際立っています。

回答者の自由意見からは、治安や交通の利便性に加えて、自治体の運営に対して高い評価がうかがえました。

「インフラが整っている。財政が安定しているから、教育や福祉、環境面などで優れている」(男性、50代)
「町会の活動がしっかりしている」(女性、40代)
「公共交通機関でどこにでも行ける。図書館が充実している」(男性、30代)

「シティブランド・ランキング―住みよい街2022―」の詳細はこちら(ウェブサイト「新・公民連携最前線」)

この記事と画像の出典:日経BP総合研究所 公式サイト

© 株式会社イチイ