大虐殺や病気… ルワンダと義足知り、前へ進む一歩に 横浜ラポールでイベント

イベントで「ルワンダや義足のことが、少しでも頭に残ったらうれしい」と語った真美さん(中央)ら=横浜市港北区の横浜ラポールシアター

 義足を必要とする人が多いというアフリカ中部・ルワンダの現状や「前に進む手段の一つ」としての義足について知ってもらうイベント「はじまりの一歩 ルワンダと義足と落語の話」が27日、横浜ラポールシアター(横浜市港北区)で開かれた。

 イベントは3部構成。事故や病気で足を失った人の生活を支える義足を作る「義肢装具士」としてルワンダで活動するルダシングワ真美さん(59)=茅ケ崎市出身=と、義肢装具士の第一人者・臼井二美男さん(67)、絵本作家の保科琢音さん(38)=横浜市出身=の3人が登壇した。

 真美さんが義肢装具士になったのは、留学先のケニアで出会ったルワンダ出身の夫ガテラさんの足に障害があったことがきっかけ。現地は94年の大虐殺や病気などで足を失って厳しい生活を送る人が多いといい、義足の無償提供や義肢装具士育成などを続ける。真美さんは「義足を必要とする人はたくさんいる。ルワンダを遠い所と思わず、少しでも興味を持ってもらえたらうれしい」と語った。

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