3年ぶりPPのクインタレッリ「23号車のファンに対しても光が見えてきた」【第5戦GT500予選会見】

 鈴鹿サーキットで開催されている2022スーパーGT第5戦『FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 450km RACE』。8月27日の午後に行われたGT500クラス公式予選を終え、今季初のポールポジションを獲得したMOTUL AUTECH Zの松田次生とロニー・クインタレッリが予選を振り返り、明日の決勝レースへの展望を語った。

松田次生

Q1担当/ベストタイム:1分45秒282

「予選Q1を通過したのは今季初というすごく微妙な感じでしたが、何が悪いかというのは、本当に最近のスーパーGT GT500の予選は、特にQ1は本当に僅差で、正直Q2の方が楽だなと思うくらいQ1は接戦です。なので今回も『どうなんだろう』という部分がありましたが、クルマのセットアップをかなり見直してきたということが走り出しからすごく良かったです」

「自分たちに合ったクルマに対して、しっかりとタイヤもドライビングもいいかたちでタイムを出すことができました。それのおかげでQ1を通過できましたし、ロニー選手も素晴らしいアタックをしてくれてポールポジションを獲ることができました。本当にここから後半戦に向けていい流れを作れたらいいなと思うので、今日はまだ通過点ですが、明日しっかりと優勝できるようにしたいと思います」

「本当は300kmレースの方がいいんですけどね……(苦笑)。そういうわけにはいかないので、450kmの長いレースは何が起こるか分かりませんが、とにかく楽しみたいと思います。今回はポールポジションからスタートすることができるので、しっかりと、いろいろな“波”があるとは思いますが、最後はトップチェッカーを受けることができるようにふたりで、そしてチームと力を合わせて頑張ります」

2022スーパーGT第5戦鈴鹿 松田次生(MOTUL AUTECH Z)

ロニー・クインタレッリ

Q2担当/ベストタイム:1分45秒169

「2020年からずっと次男選手はQ1の苦しいなかでアタックしてくれた。僕はQ2を走るならいつもポールポジションを獲る気持ちではいたけれど、やっと3年ぶりにポールポジションを獲ることができてすごく嬉しい」

「クルマに関しては、次男選手が言ったように第3戦のときの3号車のデータもあり、(3号車の)ふたりとはドライビングスタイルが若干違い、朝の練習走行から悪いところはなかったけど完璧ではなかった。だから僕らふたりに合わせてセットアップを微調整したりして、本当に予選の路面コンディションで僕は練習走行から1.5秒くらい(編注:公式練習でのクインタレッリのベストが1分46秒915なので1.746秒のタイムアップ)タイムを上げることができた」

「その1.5秒のフィーリングは全然違い、クルマとタイヤがすごくグリップしてくれた。僕たち23号車のファンに対しても光が見えてきたと思う。週末のスタートとして、今日は本当に素晴らしかった。明日はせっかくのポールポジションを活かし、レースでは必ずトップチェッカーを受けたいので、みんで力を合わせて頑張りたい」

2022スーパーGT第5戦鈴鹿 ロニー・クインタレッリ(MOTUL AUTECH Z)
2022スーパーGT第5戦鈴鹿 予選後会見に出席したドライバーたち

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