「24時間テレビ45」羽生結弦がプロ転向後テレビ初となる演技で高校生にエール!

日本テレビ系では、2日間にわたって「24時間テレビ45『愛は地球を救う』」(8月27日午後6:30~28日午後8:54)を生放送。「ジャにのちゃんねる」(https://www.youtube.com/c/jyanino/featured)で活動する、二宮和也、中丸雄一、山田涼介、菊池風磨がメインパーソナリティーを務め、「会いたい!」をテーマに東京・両国国技館からさまざまな企画をおくる。EXIT・兼近大樹が挑むチャリティーマラソンのほか、劇団ひとりと浅野忠信がタッグを組んだスペシャルドラマ「無言館」などを届ける。

フィギュアスケートの羽生結弦は、プロ転向後テレビ初となる演技を披露。「24時間テレビ」への参加について、「少しでもネガティブな気持ちから前を向くきっかけになったら」と語っていた羽生が挑戦したプログラムは、北京五輪のショートプログラム「序奏とロンド・カプリチオーソ」。4回転2本、そしてスピンやステップも最高難度のレベル4で構成された超高難度の競技プログラムで、羽生にとっても怖くて踏み出せずにいた、ある意味“心の傷”ともいえるものだった。

演技を披露するにあたって、羽生は「北京五輪の構成そのままやるつもりです。難しいプログラムなので覚悟が必要かなと思います」と話した。プログラムには「挑戦、夢に向かって進む。自分たちの過去が原動力となって前に突き進む」という思いが込められているという。

そんな羽生に「会いたい」と思いを募らせる人物がいた。2018年の西日本豪雨で被災し、現在も家族と仮設住宅で暮らす17歳の高校生・三浦葉鈴さん。三浦さんは豪雨の後、11年の東日本大震災で被災し、それ以来被災地と向き合い続けてきた羽生が、五輪で金メダルを取ったことを思い出し、「自分も豪雨を言い訳にせず頑張ろう」と感じたという。

番組は、そんな三浦さんを羽生のSPアイスショーに招待。いざ演技が始まると、4回転サルコウ、4回転トウループからの連続ジャンプ、そして最後のトリプルアクセルまで、羽生は完璧に跳び切った。すべてが最高難易度のジャンプでも見るものを魅了する2分50秒の演技――「プログラムに込めた思い、その表現を感じ取ってほしい」と語っていた羽生の演技は、完璧だった。

演技終了後、羽生は「自分の中での完成形として滑り切れたなという思いがある。やっとこれを乗り越えて、また前に進めるなと思えたので、皆さんの中でほんの1秒でもいいので、何か前に進むきっかけになれたらいいな」と心境を伝えた。

さらに、羽生は自ら三浦さんのためにサプライズを計画。それは、三浦さんが感動した平昌五輪での演目「SEIMEI」の披露だった。金メダルへの夢をつかんだ演目を間近で見た三浦さんからは「感動しました。一生忘れません」と喜びと感動の声が。羽生も「僕にとっての代表作でもあるし、皆さんにとっても思い出とともにあるプログラムだと思うので、ちょっとでも一瞬でもいい思い出になったら」とメッセージを送った。

会場から見守っていた山田は、「羽生選手もあのプログラムに挑戦すること自体怖いこともあったと思うんですけど、たくさんの方々に夢と希望を届けることが自分の役割だと思っているからこそ、夢と希望を与えられ続けられるんじゃないかなって、あらためて思いました」とコメント。「つらいことがある、それでもその過去とともに前へ、自分の演技が人々を少しでも元気づけられたら」という羽生の願いは、三浦さんをはじめ多くの人に届けられた。

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