FC琉球 引き分け 決め手欠き水戸に0-0

 サッカー明治安田J2第33節第1日の27日、FC琉球はケーズデンキスタジアム水戸で水戸ホーリーホックと戦い、0―0で引き分けた。前半はGKダニー・カルバハルの好セーブもあり、無失点で折り返した。後半は互いに決め手を欠き、得点は生まれなかった。通算成績は6勝16敗11分けで勝ち点29、順位は最下位22位のまま。次戦は9月3日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでブラウブリッツ秋田と対戦する。

妥当な結果

 ナチョ・フェルナンデス監督(琉球)の話 強い相手だったので、結果は妥当だったと思う。勝ち点3を取ろうと選手はハードワークしてくれた。負けなかったことを評価したい。残留のため失点0にこだわり、少ないチャンスでも決め切ることが大事になる。前半 見せ場つくれず

 前の試合から中3日で疲れが残り、本調子とは言えない水戸に対し、琉球は得点機をなかなかつくれずドローで試合を終えた。

 チームにとって大きな不安要素となったのが、前半に足首の負傷で交代した阿部拓馬だ。リーグ後半戦にけがから復帰し、厳しい戦況を支えてきた。フェルナンデス監督は「検査をして何もないことを祈るが、おそらく重傷」と明言し、戦線離脱は必至の状態だ。

 前線に張った長身のサダム・スレイをターゲットにクロスを集め、攻撃の糸口を探ったが、前半は見せ場をつくれなかった。後半はボールを支配される時間帯が続いたが、少なからずチャンスはあった。右コーナーキックに大森理生が走り込んで頭で合わせる場面や、池田廉からスルーパスを受けた上原牧人が右クロスを入れ、スレイがシュートを放つなどゴールに迫った。

 残り9試合。激しく1位争いを繰り広げる横浜FC、アルビレックス新潟との対戦も控える。格上相手の試合、きつい時間帯でも粘りの守備を貫けるかがJ2残留への大きな要素となりそうだ。

 

  (大城三太)

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