【全国高校総体・重量挙げ男子】日大藤沢が神奈川勢初の総合優勝 創部8年目、確かな足跡

重量挙げの全国高校総体で県勢初の男子総合優勝を飾った日大藤沢の選手ら=同校

 創部8年目の新興勢力が圧倒的なパワーを見せつけた。全国高校総体の重量挙げ男子で県勢初の総合優勝を飾った日大藤沢。18人の部員全員が高校から競技を始めたたたき上げながら、個人各階級で優勝1人を含む6人が入賞を飾った。「新チーム発足からの目標を実現できた。一人一人がベストを出し切れた」と副主将の金子赳士(3年)。分厚い筋肉の鎧(よろい)の下には、鋼のように強くしなやかな仲間との絆がある。

 8日まで愛媛県で行われたひのき舞台。81キロ級の関口蓮太朗(2年)が頂点に立つと、怒濤(どとう)の入賞ラッシュだ。89キロ級の石川勇人と唐沢尚太郎の両3年生も「全国優勝が目標だったチームに刺激を与えたかった」(石川)と2位、3位でダブル表彰台。その後も96キロで主将の白戸愛也が、102キロ級の金子がいずれも準優勝で続いた。

 5選手が自己記録を塗り替え、確かな足跡を刻んだ真夏の大躍進。中浜拓也監督(29)は最大級の賛辞ととともに万感の思いを込める。「彼らが入学した時のイメージを上回る成長だった」

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