FX詐欺で1985万円被害 豊見城署が注意喚起

 豊見城署は23日、外国為替保証金取引(FX)の投資を持ちかけられ、県内在住の会社員の40代男性が計1985万円をだまし取られる詐欺事件が発生したと発表した。安里勝彦副署長は「投資関係の話がある際には十分に気を付けて、周りにも相談してほしい」と注意喚起した。

 署によると、男性は5月上旬に出会い系サイトに登録し、そこで知り合った女性と無料通信アプリ「LINE(ライン)」で連絡を取り合うようになった。その中で「FXでもうけている」との話を聞き、女性からFXの投資内容などを教える指南役2人を紹介された。

 2人の指示に従いFXの専用アプリを取得した男性は、指定された口座に入金して、アプリにその金額を入力した。最初に振り込んだ5万円は、アプリ上で5万8千円と利益が出ているように表示された。次第に投資額を増やし、6月28日~7月22日に計13回1985万円を振り込んだ。しかし、男性がアプリ上で見ていた金額は練習用の「デモ口座」のもので、男性が実際に振り込んだ金額とは連動していなかった。

 男性がFXで得た利益の引き出し方を指南役に尋ねると、指導料を要求されたという。不審に思った男性が署に相談して詐欺だと分かった。

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