晩夏の夜、月下美人が満開 一夜限りの花と甘い香り楽しむ 沖縄・名護

 【名護】沖縄県名護市の渡具知康政さん宅で22日、一夜限りしか咲かない「月下美人」がシャンデリアのように垂れ下がり、白い花をたくさん咲かせた。辺りに甘い香りを漂わせ、地域住民を楽しませている。

 午後11時ごろ、白い花が大きく開いた。渡具知さんは「今年はすごい咲いている。満開だ」と驚く。100輪ほどあるという。「香りも良い。紙面に染みこませて伝えることはできないか」と笑う。6月ごろには、サガリバナとの“共演”を楽しむこともできる。庭には姫月下美人もある。

 渡具知さんの友人で同じ名護中学校19期のメンバーらが月下美人をひと目見ようと集まった。大兼和之さんは「いつも楽しみにしている。癒やしの場だ」と目を細める。周辺住民も庭を訪れ、「きれいだ」と花を眺めていた。

(長嶺晃太朗)

© 株式会社琉球新報社