「24時間テレビ45」ウクライナから来たバレリーナ・ネリアが日本への感謝を胸にYOSHIKIとコラボ。世界平和を願って――

日本テレビ系では2日間にわたって「24時間テレビ45『愛は地球を救う』」(8月27日午後6:30~28日午後8:54)を生放送。「ジャにのちゃんねる」(https://www.youtube.com/c/jyanino/featured)で活動する、二宮和也、中丸雄一、山田涼介、菊池風磨がメインパーソナリティーを務め、「会いたい!」をテーマに東京・両国国技館からさまざまな企画をおくる。昨日27日には、橋本環奈と聴覚障害のある東京・立川学園の生徒たちが応援団パフォーマンスを披露する姿や、劇団ひとりと浅野忠信がタッグを組んだスペシャルドラマ「無言館」、20年ぶりに復活した同系の伝説的歌番組「THE 夜もヒッパレ」のスペシャルライブなどが届けられた。また、チャリティーマラソンでは、EXIT・兼近大樹が番組終了までのゴールを目指している。

28日午後6:30頃、YOSHIKIがウクライナから日本に緊急避難してきた22歳のバレリーナ、ネリア・イワノワとのコラボレーションを披露。YOSHIKIがピアノで演奏する「ENDLESS RAIN」にのせて、ネリアがバレエを踊る一夜限りのスペシャルステージが実現した。

バレエを続けるために1人で来日し、家族と離れ離れになったネリアは、兵庫県・淡路島で暮らしている。二宮は、ネリアのもとを訪れ、来日に至るまでの経緯や現在の生活について取材。「ネリアだけでも」と家族から安全な国への避難を勧められ出国を決意したネリアだったが、待ち受けていたのは壮絶な避難状況だった。そんな苦しい日々を涙ながらに振り返り、「自分を受け入れてくれた日本に感謝しながら、祖国に残り戦っている兄のことを思うと毎日胸が締めつけられる思い」と明かした。

パフォーマンスが成功するようにバックアップを担当した二宮が、ネリアが暮らす家を訪問すると、あらゆるところに貼ってある付せんを発見。物の名前を覚えられるように、日本語を書いて貼っているという。何か日本語を教えてほしいというネリアに対し、二宮が「ニノかっこいい」という言葉を教えると、すぐに覚えて発音。これには二宮も驚きの表情を見せた。現在は週2回日本語学校に通いながら、バレエの公演に出演し、8月からは子どもたちにもバレエを教えているというネリア。レッスンを見学しに行った二宮にも事前のストレッチを教えるが、二宮の体の硬さが明らかになり、「こんな39歳の姿も珍しくない?」と笑いを誘った。

さらに、ネリアは二宮と一緒にYOSHIKIと鼎談。そこで、今“会いたい”と願う兄・アルチョムさんについてや、ウクライナでの思い出を語った。自分だけ日本に来てよかったのかと葛藤していたネリアを支えたのは「いつまで続くか分からない困難な状況だけど、ネリアがネリアでいるために踊り続けてほしい」という兄の言葉だと告白。

東京・両国国技館のステージでは、YOSHIKIのピアノ生演奏と優しい歌声の合唱とともに、前へ進もうとするすべての人へ、ウクライナで今もなお戦う兄へ、さまざまな祈りを込めた美しい踊りを披露。戦争が始まる前のウクライナの美しい街並みや、家族との写真をバックに丁寧な舞いを見せた。途中、YOSHIKIとアイコンタクトを取ると曲への思いを一層込めてほほ笑みを見せる場面も。バックスクリーンには世界各国の子どもたちが「ENDLESS RAIN」を歌う映像が流れ、世界の平和を祈るステージとなった。

パフォーマンス後、ネリアは笑顔を見せ、「本日このステージで皆さんの前でバレエを踊れて光栄です。兄のおかげで日本に来られて、大好きなバレエを続けられるのはうれしく思います」と感謝を述べた。YOSHIKIは「自分も母と死別するその瞬間まで、大切な人と離れるつらさは分かりませんでした。今同じように人と離れる悲しみに直面している人たちに、少しでも僕らが協力できたり、愛を差し伸べられることがあればいいなと思います」と自身の思いを重ねて、心境を伝えた。

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