人間の記憶力 脳に微弱な電流を流せば向上 「大多数に恩恵あった」と米大学教授

微弱な電流を脳に流すことで、記憶力が向上する可能性があることが分かった。65歳以上の人々に1日20分の脳への電気刺激を4日間行ったところ、1カ月間記憶力が改善されることが、新たな研究で判明した。

認知症の抑制にも役立つ可能性があるそうで、すでにNHS(英国民保険サービス)でうつ病の治療に使われているスカルキャップを用いた療法は安全とされている。

米ボストン大学のロブ・ラインハート教授は、このザッピングが若年層の脳の更なる力を引き出す可能性もあるとしてこう話す。

「被験者の大多数に記憶力についての恩恵がありました。85から90%の人々が記憶力向上を経験したのです」「記憶力の低下が最も顕著な患者に、最大の効果がありました。これはアルツハイマー病の治療に期待が持てる結果です。認知機能を高めるために将来、こういった種類のツールが利用されることも想像にかたくありません」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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