前線や台風の影響 長引くおそれ 31日(水)以降は西日本から東北で大雨に

29日(月)の全国天気と予想最高気温

 29日(月)午後は広い範囲で晴れて、気温が上がる地域でも空気が乾く見込み。ただし、この晴天は長くは続かず、あす30日(火)以降は曇りや雨の日が圧倒的に多くなりそうだ。台風周辺の湿った空気や秋雨前線の影響で、週のなかばごろは西日本から東北で大雨となる所があり、沖縄では31日(水)以降、台風の直接の影響を受ける見込み。

台風11号 西進

台風11号の予想進路

 きのう午後発生した台風11号は、29日(月)夕方から夜のはじめごろにかけて、小笠原諸島にかなり接近する見込み。小笠原諸島は大雨による土砂災害に厳重に警戒すると共に、暴風やうねりを伴った高波、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒が必要だ。台風はその後も発達しながら西へ進み、31日(水)以降は沖縄へ接近するおそれがある。なお、台風は沖縄近海でさらに発達するだけでなく、進行速度を落とすとみられ、荒れた天気が長引く可能性があるので注意が必要だ。

大雨のおそれ

29日(月)の予想天気分布

 本州付近は、今夜は南岸でにわか雨があるくらいだが、30日(火)には四国や紀伊半島で局地的に雨の降り方が強まる見込み。31日(水)以降、日本付近は雨雲の通り道となる日が多く、秋雨前線や台風周辺を吹く湿った空気の影響で、西日本から東北で雨の強まる所がありそうだ。日本海側を中心に同じような地域で雨が続いて、雨量が多くなるおそれがある。

週間予報(天気・予想最高気温)

 本州付近に秋雨前線が停滞し、日本の南に発達した台風が陣取る気圧配置は、前線付近で局地的に雨雲の発達することがある。今週後半にかけては、台風から離れている地域でも気象情報に注意が必要だ。

(気象予報士・高橋和也)

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