返礼品に江ノ電「お宝グッズ」 バス行き先表示器変更や駅長体験など 江の島のコッキング苑改修でクラファン

江ノ電駅硬券+記念券+車内券のセット券

 江の島サムエル・コッキング苑(藤沢市江の島)の第2期リニューアル事業の実施に向け、藤沢市は9月12日から10月末まで、クラウドファンディング(CF)による寄付を募集する。返礼品には、指定管理者の江ノ島電鉄(同市片瀬海岸)が希少な「お宝グッズ」や各種体験を用意する。

 同園のリニューアルに伴うCFは今回が2回目。第1期工事で実施したCFには総額約530万円が寄せられた。今回の目標額は850万円。返礼の「江ノ電バス行先表示器変更+車庫見学ツアー」は、江ノ電バスの車両湘南営業所で、LED行き先表示器を希望の内容にして記念撮影ができるほか、バスに乗車し洗車機内に入るなど「非日常の体験ができる権利」(同社)。寄付額はカラー表示が4万円、1色表示が3万円。

 このほか、江ノ電駅硬券+記念券+車内券のセット券(寄付額5千円)や同社本社屋上からの江ノ電撮影権(1万円)、車両基地見学(1万5千円)、子ども限定江ノ電駅長体験(3万円)など江ノ電関連では9コースを用意する。

 新施設に設置する銘板に寄付者の名前や社名を刻むコース(1万~5万円の3コース)、湘南の宝石点灯体験(1万円)など全22コースをリターンとして提供する。

 市と同社は2021年度から2カ年計画で、03年の同園開業以来初めての大規模改修を進めている。22年度は交流体験施設などを整備する。

 同社の中沢俊之取締役事業部長は「江ノ電の鉄道、バスに対するファンも根強い。一人でも多くの方に支援してもらえれば」としている。

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