柄本時生が初の教師役で「差出人は、誰ですか?」に出演

柄本時生が、TBSほかで10月にスタートするよるおびドラマ「差出人は、誰ですか?」(月~木曜深夜0:40、開始日未定。一部地域を除く)に出演することが分かった。

ドラマは、多くの話題作を世に送り出し続ける秋元が企画・原案を手掛ける、完全オリジナル脚本の学園ヒューマンミステリー。「SNS社会に生きる若者たち」をテーマに、情報収集や連絡手段だけでなく、人と人との大事な感情のやりとりすらSNSを通じて行われることが当然になった社会に警鐘を鳴らし、若者たちに向けて、「本音で人と向き合うこと」「匿名を使わずに相手に気持ちを伝えること」の大切さを、「手紙」というアナログなツールを使って描いていく。

主人公・桑鶴美月を演じるのは、TBSドラマ主演女優の座を懸けたオーディション番組「TBSスター育成プロジェクト『私が女優になる日_』season2」で、応募総数約5500人の中から視聴者投票で見事1位に輝いた女優の原石・幸澤沙良。美月は人に嫌われたり目立ったりすることが嫌いな、事なかれ主義の高校生だ。そんな美月のクラスメートで、クラスの王様・成田育役を櫻井海音、美月が思いを寄せる相手・一ノ瀬斗也役を藤原大祐が演じる。

柄本が本作で演じるのは、「手紙ゲーム」の発案者である美月の担任の国語教師・立花純太。夏休みが始まった7月の終わりに起きたあることをきっかけに、生徒たちの本音や抱えているものを引き出すために、手紙を書かせることを決める人物だ。「手紙ゲーム」によって衝撃的な内容が次々に暴露されていく中、立花の無責任に見える態度に美月は疑問を感じ始めるが、立花には「手紙ゲーム」を始めたもう一つの重要な目的があった。立花はなぜ「手紙ゲーム」を始めたのか? 本当の目的とは何なのか? これまで変幻自在な演技で好青年から悪役まで多彩な役を演じてきた実力派俳優が、自身初の教師役に挑む。

「恐らく初の先生役です。若い方々の中で刺激をいただき頑張れたらなと思います」と抱負を述べる柄本は、作品を手掛ける橋本梓プロデューサーは、柄本の起用理由について「2年D組の担任・立花先生は、『手紙ゲーム』によって混乱していく生徒たちを、捉えようのない表情で見守っている謎の人物。このキャラクターが固まった時、すぐに柄本さんの顔が思い浮かびました。表情、たたずまい、声、動作…その一つ一つが気になって仕方がない俳優さんであり、その存在感は唯一無二です。どんな先生が生まれるのか、今から楽しみでなりません」と語っている。

物語の舞台は、美月が通う都立荒川西高校。夏休み明けの2学期を迎えた2年D組の新学期初日、ホームルームが始まり、担任の国語教師・立花が、突然「手紙ゲーム」の始まりを告げる。ルールは簡単。クラスメート宛に「手紙」を書き、ポストに投函する。「手紙」の差出人は記載しなくていいから本音を書くことがルールだという。あくまで授業の一環で、2学期中に必ず全員が最低一人一通「手紙」を書くことが課せられ、クラス全員がそれぞれクラスメートへの「手紙」を書くことに。

初めは悪ノリやくだらない手紙が多かったが、いじめの告白をした手紙をきっかけに、秘密の暴露や告白などが増えてきて、「差出人は誰なのか?」「次は誰が名指しされるんだろう?」と興味を持ち始める美月たち。これまで全く関心のなかった「クラスメート」の知られざる悩みや思いを知り、励まし合ううちに少しずつ絆が深まっていく2年D組。そして、美月は自分に宛てられた手紙の差出人を探しているうちに、この「手紙ゲーム」に隠されたある秘密を知ってしまう――。

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