スズキの津田拓也、ワイルドカードでMotoGP第16戦日本GPに出場「集大成になるように最善を尽くす」

 8月29日、MotoGPに参戦しているチーム・スズキ・エクスターは、津田拓也を9月23~25日に栃木県のモビリティリゾートもてぎで開催されるMotoGP第16戦日本GPにワイルドカード参戦させると発表した。

 チーム・スズキ・エクスターは、2022年のMotoGP第16戦日本GPに、レギュラーライダーのジョアン・ミルとアレックス・リンスとともに、ワイルドカードでオフィシャルテストライダーの津田を参戦させる。

 スズキとしては2022年でMotoGPの参戦を終了するため、最後のホームグランプリで日本人ライダーを起用し、長年にわたってプロジェクトをサポートしてくれたすべてのファンとユーザーに感謝する機会を望んでいる。また、津田としては今後もバイクの性能に関する情報を市販車にフィードバックしていくという。

スズキのテストライダーを務める津田拓也

 そんな津田は、2015年にスズキのテストライダーとしてMotoGPマシンのGSX-RRの開発に携わる。ギュントーリなどとテストを行ってきて、2017年の第4戦スペインGPの際に負傷したリンスの代役として1度だけMotoGPに出場した経験を持っている。

 モビリティリゾートもてぎは、MotoGPテストや現在参戦している全日本ロードレース選手権でも走っており、コースの経験や知識も豊富だ。

津田拓也(スズキ・テスト・チーム)/2022MotoGPセパンシェイクダウンテスト3日目

■津田拓也
「まず、このような機会を与えてくださったスズキに感謝したいです。長年、テストライダーとして開発に携わってきたGSX-RRで、MotoGPのレースでスズキのライダーたちの走りを見てきました。今回、そのGSX-RRに乗って、日本のファンの前でレースができることになり、とても楽しみにしています。このレースが開発の集大成になるように、チームと一緒に最善を尽くします」

■佐原伸一
「津田拓也選手は、長年テストライダーとしてGSX-RRの開発に携わり、2020年のタイトル獲得など、スズキのMotoGPプロジェクトの成果に多大な貢献をしてくれています。津田選手には、日本のホームで、この特別で温かい観客の前で、ライディングを楽しんでもらいたいと願っています。彼は、チーム全体とともに、今回のワイルドカード参戦で開発を完了し、今後のスズキの量産車に技術をフィードバックしていきます」

3番手を走る津田拓也(AutoRace Ube Racing Team)/2022全日本ロード第6戦オートポリス ST1000 レース2

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