文科次官に柳氏(上越市出身) 上越市から事務次官輩出29年ぶり

 文部科学省は26日、退任する義本博司事務次官の後任に、上越市出身の柳孝文部科学審議官(58)を充てる人事を発表した。就任は9月1日付。同市出身者が事務次官となるのは、1991年から93年まで外務事務次官を務めた小和田恒氏(元国際司法裁判所長)以来で、29年ぶり。
 柳氏は87年立命大法学部卒。同年科学技術庁(当時)に入庁し、科学技術政策に長く携わった。2009年に文科省研究振興局研究環境・産業連携課長。研究開発局宇宙開発利用課長などを経て19年官房長、20年に内閣府政策統括官として科学技術・イノベーション分野を担当。21年9月から文科審議官を務めている。
 永岡桂子文科相は26日の閣議後開かれた記者会見で「文科省は科学技術の基盤強化、イノベーション投資の拡大、わが国の研究力強化など重要政策を実施する必要がある。柳氏のリーダーシップの下、しっかりと取り組んでもらいたい」と述べた。

文科次官に柳氏(上越市出身) 上越市から事務次官輩出29年ぶり

© 株式会社上越タイムス社