<新型コロナ>埼玉は「全数把握」見直さず、知事「医療機関の外来は余裕ある」 就任3年あっという間

講演する大野元裕知事=26日、さいたま市浦和区

 魅力ある都市の創出を目指す「彩の国ランド研究会」は26日、埼玉県さいたま市浦和区のロイヤルパインズホテル浦和で「日本一暮らしやすい埼玉へ―新たな150年に向けた挑戦」と題して大野元裕知事の講演会を開催した。会員約40人が参加した。

 同会は1994年に設立し、県内企業の交流や都市づくりなどに関する研究を行う。大野知事はこれまでの新型コロナへの対応の経緯やDX(デジタル・トランスフォーメーション)の推進などについて説明。「知事就任から3年はあっという間だった。就任15日目が東日本で初めて発生した豚熱、台風19号、令和元年東日本台風、新型コロナ感染症など、やりたいことより目先のやらなくてはならないことに追われた」と話した。

 コロナ感染者の全数把握見直しについては「届け出をする医療機関の外来は余裕があるので、緩和はしない」と考えを説明し、「行政がきちんとやれば人の命を救える」と強調した。

 冒頭は会長を務める東京ガスネットワーク埼玉支社の細田千恵支社長が「3年ぶりの開催をうれしく思う」とあいさつ。講演後は懇親会が行われた。

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