参院選投票率 19歳25.56% 岡山県選管抽出調査 若者関心低く

 岡山県選管は30日、7月に行われた参院選岡山選挙区の年代別投票率(抽出調査)をまとめた。大半の年代で2019年の前回を上回ったものの、10、20代はいずれも全年齢の平均(51.67%)を大きく下回っており、若者の政治への関心が依然として低いことをうかがわせた。

 20~79歳を5歳刻みで集計し、18、19歳と80歳以上の区分でも算出した。最も低かったのは19歳の25.56%で、4人に3人が棄権した計算。20~24歳の31.21%、18歳の36.73%、25~29歳の37.57%と続き、10、20代が下位を占めた。最高は65~69歳の66.53%。50~70代はいずれも全年齢平均を上回った。

 前回からの上げ幅の最高は40~44歳の6.20ポイント。以下は18歳6.05ポイント、25~29歳5.26ポイント、30~34歳4.95ポイントの順だった。マイナスは65~69歳のみで、前回より0.09ポイント低かった。

 県選管は今回、若者の関心を引き寄せるため、サッカーJ2・ファジアーノ岡山とバレーボールV1女子・岡山シーガルズの10代選手を起用した啓発活動を展開。「一定の効果はあったが、年代別で見ると投票率が低く、来春の統一地方選に向けて注目してもらえるような取り組みを考えたい」としている。

 調査は県内全30市区町村のうち4市区町村の各1投票所を抽出し、有権者計8643人を対象に実施した。全数を調べた実際の投票率は47.23%。

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