8月29日午後、静岡県富士市内で発見されたニホンザルを捕獲するための麻酔銃を誤って発射し、麻酔の矢が近くにいた女性に刺さる事故がありました。
富士市などによりますと、29日午後2時50分ごろ、富士市中之郷のJR富士川駅近くの道路沿いに「サルがいる」と連絡がありました。
通報を受け、富士市役所の職員3人と市から委託を受けている業者が現場に向かい、サルを発見。捕獲のため、麻酔銃の準備をしていたところ、業者の男性が誤ってトリガーに触れて麻酔の矢を発射し、サルの目撃情報を伝えるため近くにいた女性の左肩に刺さったということです。
女性は一時意識を失いましたが、その後、自力で歩けるまで回復し、夜には帰宅したということです。
現場周辺では、以前からニホンザルの目撃情報があり、市では麻酔銃を使うと周辺住民にチラシを配ったうえで、29日は朝から周辺のパトロールをしていました。
麻酔薬は、体重15kgのサルに効果がある量を使ったということです。
富士市の小長井義正市長は「大変遺憾であり、被害にあわれた方に心からお詫びを申し上げます」とコメントしています。