タムロン、同社初の「ニコン Z マウントシステム」対応望遠ズームレンズ「70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD」開発発表

株式会社タムロンは、同社初となる「ニコン Z マウントシステム」対応、35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ対応の望遠ズームレンズ「70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD(Model A047)」(以下:Model A047)の開発を発表した。2022年秋発売予定で、希望小売価格は未定。

Model A047はミラーレス専用設計や望遠側のF値をF6.3と設定することなどにより、フルサイズ対応ミラーレス用望遠ズームレンズとして世界最小・最軽量の長さ150.3mm、最大径φ77mm、質量580gを実現。本格的な望遠ズームレンズならではの圧縮効果と引き寄せ効果を、これまでになく気軽に体験できるとしている。風景やスポーツ、鉄道、航空機だけでなく、ポートレートやスナップといったより身近な被写体でも望遠撮影を楽しめるという。

最新の設計技術による徹底したシミュレーションに基づく光学設計で、コンパクト性と高画質の両立に成功。LD(Low Dispersion:異常低分散)レンズを適切に配置した10群15枚のレンズ構成は、望遠レンズで発生しやすい軸上色収差をはじめとした諸収差を良好に抑制する。

特に望遠ズームレンズとして使用頻度の高い300mmは、画面の中心部から隅々まで高い解像性能を発揮。また、反射防止性能に定評のあるタムロンのBBAR((Broad-Band Anti-Reflection))コーティングの採用で、極めてヌケのよいクリアな画像をズーム全域において得ることができるという。

AF駆動には、レンズ位置を高精度に検出するセンサーとAF制御に最適化されたステッピングモーターユニットRXD(Rapid eXtra-silent stepping Drive)を搭載。高速かつ精緻なAF動作が可能なため、望遠レンズで撮影が想定される動きの激しい被写体に正確にピントを追従し続けることができるという。また、静粛性にも優れていることから、コンサートホールなど静音が求められるシーン、あるいはレンズの駆動音が記録されやすい動画撮影などでも効果的に活用できるとしている。

ニコン Z マウントシステム対応のModel A047では、独自開発された専用ソフトウェア「TAMRON Lens Utility」が使用可能。同機能を活用することで、カメラを通さずいつでも自分で手軽に最新ファームウェアへアップデートできる。ファームウェア情報の画面では、自分のレンズのバージョンが最新か確認でき、最新ファームウェアがある場合にはアップデートが可能だ。

レンズ鏡筒の可動部や接合部など、主要な箇所に防滴用のシーリングを配した簡易防滴構造を採用している。

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