県内のウクライナ避難民支援を 倉敷のNPOがCF募る

返礼品のポーチなどを手に、CFへの協力を求める内田理事長(左)ら

 ロシア軍の侵攻を受けて岡山県内に身を寄せるウクライナ避難民への支援の輪を広げようと、就労支援事業所を運営するNPO法人・吉備たくみ会(倉敷市東町)が、支援金をクラウドファンディング(CF)で募っている。事業所で一般就労を目指す若者が、県産デニムなどを材料に手作りしたウクライナカラーのバッグなどを返礼品にする。

 第2次大戦中、中国で通訳として従軍した祖父が戦後、悪夢でうなされる姿をよく見かけ、衝撃を受けたという内田和雄理事長(55)がウクライナや戦争、平和を考える機会にと企画した。

 目標額は20万円。募金だけのほか、「戦争反対」と英語で記したウクライナ国旗色のポーチやトートバッグを返礼品として届けるプランも設けた。倉敷帆布などを素材に、同法人が運営する事業所で一般就労を目指して作業するひきこもりなどの困難を抱える20~40代の男女8人が制作する。

 募金は、岡山市国際交流協議会と倉敷外語学院を通じて寄付する。県内在住の避難民は7世帯9人(県把握分、29日現在)に上り、内田理事長は「戦争に巻き込まれた人々が前へ進む一助にしたい。就労者との交流会も予定する」と話す。

 募金は、山陽新聞社や中国銀行などが運営するCFサービス「晴れ!フレ!岡山」を活用し、9月30日まで募集する。

 詳細や支援は、専用サイト(https://readyfor.jp/projects/okayama_nanmin)。

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