22署代表電話 自動音声案内に 9月から岡山県警、中四国で初

岡山県警本部

 岡山県警は9月から、県内22署の代表電話に自動音声ガイダンスの導入を進める。署員が問い合わせ内容に応じて割り振る現行の方式を、音声ガイダンスで担当者に直接つなげる仕組みに変え円滑化を進める。導入は中四国地方の県警で初。併せて週に数回程度の利用にとどまる交番や駐在所の固定電話は一部を除いて9月末で廃止し、経費削減を図る。

 警察署の代表電話では現在、事件・事故の届け出▽落とし物▽運転免許証や道路使用などの交通関係―といった問い合わせを警務課員らが担当部署に取り次いでいる。新たな方式では、内容に応じて番号を押すよう自動音声で案内。着信が相次いで対応できない状態を解消する。

 自動音声への切り替えは2日の岡山北署を皮切りに、9月中に完了予定。音声は平日午前8時半~午後5時15分に流れ、他の時間は当直員が直接応じる。

 また、交番と駐在所、派出所(全281カ所)のうち、278カ所の固定電話を廃止する一方、自動音声の案内に交番などへの問い合わせを盛り込む。災害時などの通信手段確保のため笠岡市の笠岡諸島3島にある各駐在所は残す。廃止による経費削減効果は年間約1400万円という。

 緊急性の低い相談などを受ける警察相談専用電話(#9110)は引き続き運用する。県警警務課は「緊急時は110番を」とした上で「待ち時間を解消し、利便性向上につなげたい」としている。

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