「関与の認識なかった」 旧統一教会 関連団体のイベント2件 広島県が「後援」

30日、広島県は、旧統一教会の関連団体が関わった2件のイベントについて、後援を承諾していたことを明らかにしました。

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県によりますと、後援名義を承諾し、プログラムに湯崎知事名の寄稿文を提供していたのは、2021年度と22年度に廿日市市で開かれた「Hiroshiama 平和希望音楽祭」です。

湯崎知事は、承諾した理由について、「旧統一教会と関連があると考えられる団体が関与している認識がなかった」と説明しました。

県は、後援承諾の基準として「主催者に特定の宗教色がない」ことなどを内規で定めています。音楽祭についても、当時の基準に従って判断したとしています。

広島県 湯崎 英彦 知事
「旧統一教会と関連があると考えられる団体が関与したイベントに対する後援名義の承諾などについては引き続き実績の有無を調査するととともに、今後は同様の事例が発生することがないように適切に対応したい」

県は、承諾の基準を見直す方針ですが、湯崎知事は、「特定団体などを名指しして基準に入れることは適切だとは思わない」という考えを示し、今後、旧統一教会の関連団体から後援申請があった場合、慎重に検討していくと話しました。

この「Hiroshima 平和希望音楽祭」については、RCCも後援依頼を受理していました。また、RCCは去年、旧統一教会の関連団体が主催した自転車イベント「ピースロード」についても後援していました。いずれも、旧統一教会との関連については認識できませんでした。RCCは、今後の後援のあり方について検討してまいります。

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