直下型地震を想定 広島市で救助訓練 きょうから防災週間

30日から始まった防災週間にあわせて、広島市で直下型地震の発生を想定した救助活動などの訓練が行われました。

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山崎 有貴 記者
「崩れた建物から人を救助している状況です。自衛隊や消防、警察の関係者約150人が参加する大規模な訓練です」

訓練は、毎年、防災週間に合わせて行われていて、災害直後に想定される活動について連携を確認するのが目的です。

岩国・五日市断層を震源とする最大震度6強の直下型地震が発生し、家屋の倒壊や土砂崩れで行方不明者やけが人が多数発生したという想定で行われました。

山崎 有貴 記者
「警察の隊員が、寸断された道路に向かってヘリから下りていきました」

実は、今回の訓練は「ブラインド訓練」と呼ばれるもので、救助が必要な人がどこに何人いるかを隊員たちも知らない状態で始められました。

訓練する隊員
「余震発生、安全な場所に退避!」

隊員たちは、負傷者のけがや意識の有無など、救助活動を速やかに行うため、情報を綿密に指揮本部へ伝達していました。

山崎 有貴 記者
「土砂に埋まった車の中から要救助者を消防隊員が救出しました。車の中に人が残されていないか捜索を続けています」

訓練は1時間半で終わり、予定された14人の救出を完了したということです。

広島市 安佐南消防署 田中 良則 警防司令官
「それぞれの機関の人員や機械装備、それぞれのストロングポイント(長所)を把握したうえで活動調整が必要。災害時に円滑に活動が行えるよう、これからも取り組んでいきたい」

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