すでに非常に強い勢力となった台風11号。衛星画像をみると、サイズはコンパクトながら目もハッキリしています。
【写真を見る】台風11号 予報円は大きいも… 沖縄近海に停滞後、北上して西日本に影響のおそれ
南西諸島付近に進むまではわりと予報円は狭く、一時的に猛烈な勢力まで発達することも予想されています。
その後はいったん台風を動かす上空の風のないエリアとなるため、台風自体の動きも鈍くなり停滞する予想です。
ただ気象庁の台風進路予想をみても、週末以降は、次第に北寄りに進路を変えて北上する可能性が示されるようになりました。上空の気圧の谷が西から近づき、台風を動かす風にのって北上を始める見込みです。
上空の気圧の谷の深さや近づくタイミングによって台風の動き方は変わります。そのため、進路の予想には大きなブレ幅があり予報円は大きくなっています。ただ、海外の予報機関のデータをみると、来週前半に西日本付近を通過する可能性を示すデータも少なくありません。
来週前半の予報は台風の進路次第で予報が大きく変わる可能性もありますので、しばらく台風の最新情報から目が離せそうにない日々となりそうです。
（ RCCウェザーセンター 気象予報士 岩永 哲 ）
