旧統一教会の関連団体と知ってイベント参加、市長「あまり反省ない。もう行かないとは言えぬ」知人に信者が

所沢市役所=埼玉県所沢市並木

 埼玉県所沢市の藤本正人市長(60)は30日の定例会見で、昨年8月に旧統一教会関連団体が主催するイベントに参加したと明らかにした。

 イベントは、約40人が多摩湖から高麗神社までを自転車で走行したもので、市長は出発式であいさつを行った。

 市長によれば、イベントには旧統一教会信者の知人から招待され参加。主催が旧統一教会の関連団体であることは知っていたという。

 市長はイベント参加について「あまり反省していない。呼ばれたところに、趣旨が良ければ行く」と話し、「今後、同イベントに招待された場合はどうするか」という記者の質問には、旧統一教会の動向によるとしつつも「『やめます。行きません』と答えるのが(政治的に)正しいだろうが、そうは言えない」と明言を避けた。旧統一教会からの選挙支援などは受けていないという。

 市長によれば、同イベントには市長のほか、県議の関根信明氏(64)=南4区・さいたま市北区=も参加していた。

 関根県議は30日、埼玉新聞の取材に対し、同イベントに出席したことを認めた。関根氏は2019年4月の県議選で初当選後、同関連団体県組織の役員に就任したが、現在は辞任しているという。県議選は無投票当選しており、これまでに選挙協力などは受けていないとしている。

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