「マイナスから価値ある企業に」 佐世保市長、HISに感謝 ハウステンボス売却発表で

 ハウステンボス(HTB)の売却が発表された30日、長崎県佐世保市の朝長則男市長は「マイナスの出発から(売却額の)1千億円の価値ある企業に育てた」と述べ、経営不振から復活させたエイチ・アイ・エス(HIS)に感謝の意を示した。
 朝長市長は「しっかりした資本が入ることは、ハウステンボスにとっては歓迎することだと思う」とした上で「さらに磨きをかけ、資産価値を高め、雇用の確保をしっかりしてほしい」と期待。観光産業は同市の柱であるとして、「ハウステンボスがよくなることは市全体の観光の引き上げにつながる。集客を進めてほしい」と求めた。
 県と同市はカジノを含む統合型リゾート施設(IR)のHTBへの誘致を目指している。大石賢吾知事は「保有者が代わっても用地確保について必要な手続きをしており、現時点で影響はないと思う」と述べた。


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