「おかえり」森きかちゃん 心臓移植手術終え 米から帰国

 5月下旬に米国で心臓移植手術を受けた森木花(きか)ちゃん(4)が29日夕、家族4人で帰国した。「おうちにかえろうね」が合言葉で、目標だった木花ちゃん。羽田空港で両親の友人らに出迎えられ、父賢吾さん(42)=長崎県南島原市西有家町出身=と母、兄と一緒に神奈川県葉山町の自宅に戻った。
 木花ちゃんは1歳4カ月のとき、心臓の働きが低下する「拡張型心筋症」と診断され入院。補助人工心臓をつけたが病状は悪化した。両親の友人らで結成した「きかちゃんを救う会」が、昨年6月から必要な医療費などを募金活動で集め、11月に家族で渡米。5月にニューヨーク市のコロンビア大学病院で移植手術を受け、7月に退院後、通院して経過観察を続けていた。
 救う会によると、帰国した木花ちゃんは笑顔を見せるなど元気な様子で、空港内のコンビニエンスストアで大好きな兄と仲良く買い物も楽しんだ。今後は自宅から東京の病院に通院しながら経過を見る予定という。


© 株式会社長崎新聞社