早くも最新おせち料理が発表 コロナ禍続くも…テーマは「集い」

大手百貨店のそごう・西武が8月30日、早くも2023年のお正月向けの「おせち料理」を発表しました。新型コロナウイルスの影響が続く中、今回のテーマは「集い」です。

コロナ禍で初めて迎えた2021年のお正月には"おひとり様用”のおせち料理が登場しました。さらに翌2022年は外出自粛により、家で料亭の味が楽しめる"名店コラボ”のおせちが人気となるなど、コロナ禍を意識したおせち料理がラインナップされてきました。そして今回、2023年のお正月に向けた最新おせちのテーマとなったのは「集い」です。そごう・西武の担当者は「2023年は行動規制がない年末年始を迎えられるのではないかと考えている。家族で存分に楽しんでもらえるおせちとして『集い』をテーマに取り組んだ」(リーシング本部・長岡俊範さん)と話します。

ラインナップには、家族や親戚みんなで食べたくなるようなおせちが多数そろいました。サクラエビの釜揚げやエビのアヒージョなど、たくさんのエビ料理が入った「"海老づくし”和洋三段重『福』」(4人前・3万2400円)や「"肉づくし”和洋三段重『豊』」(3~4人前・3万2400円)など、エビや肉など子どもたちに人気の具材がふんだんに詰め込まれた美味尽くしのおせちセットも初登場しました。

さらに「集い」の対象は人間だけではありません。ペットも一緒に楽しめる「犬用おせち」も1種類から3種類に増加し、力を入れています。

そごう・西武では「コロナ禍は続いているが、ご家族・親戚そろっておせちを囲み、笑ってお正月を過ごしてほしいと思っている」とアピールしています。

<幸せ願う「中国のおせち」は?>

スタジオでは、取材をしたTOKYO MX・曹蒙記者に話を聞きました。曹記者は中国の南方・江西省の出身です。

曹記者は、日本のおせち料理は1つの重箱でいろいろな種類の料理を楽しめることや、使う素材から見た目までこだわって繊細に作られていることに感心したようです。

中国にもお正月に食べるおせち料理のような食事はありますが、重箱ではなくお皿に魚やギョーザなどを乗せて食べるのが一般的だといいます。中国の昔のお金「元宝」の形に似ていることから、ギョーザは縁起物として中国で正月に食べられています。ギョーザの中には1つだけ実際の硬貨を入れ、そのギョーザが当たった人は金運に恵まれると言い伝えられています。

"おせち料理を食べ、幸せを願う”という思いは、日本も中国も同じようです。

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