シトロエン、新世代旗艦モデル『C5 X』を導入。プラグインハイブリッドも設定し10月1日発売開始

 2021年4月にフランス本国でワールドプレミアされたシトロエンの新世代フラッグシップ『C5 X』が、日本に上陸を果たすことがこの8月末にアナウンスされた。独創的なデザインに新開発のシトロエン・アドバンスト・コンフォート・アクティブサスペンションを搭載し、ガソリンとプラグインハイブリッド(PHEV)仕様が用意された同モデルは、10月1日より販売が開始される。

 ステーションワゴンを融合させたファストバック型のボディを採用し、空力性能に配慮しながらも、歴代の旗艦シトロエンを思わせるアバンギャルドなスタイルをまとう『C5 X』の名称は、CXに始まるブランドで「“X”の系譜を継承する」との意図が込められた。

 日本市場でも昨年4月以来、ティザーサイトには記録的なアクセス数が寄せられており、マーケットからの高い関心度が伺えるという。

 全長4805mm、全幅1865mm、全高1490mmというDセグメントの中心に位置するサイズ感で、ホイールベースを2785mmとして後席空間のゆとりある居住性を確保。19インチトール&ナロータイヤを装着した720mmの大径ホイールにより、SUV的な高い視界とグランドクリアランスを実現する。

 そのアピアランスから想起されるとおり、そのライドフィールは近年ブランドの開発指標に掲げられる“シトロエン・アドバンスト・コンフォート・プログラム”に基づき、新開発のシトロエン・アドバンスト・コンフォート・アクティブサスペンションやアドバンスト・コンフォート・シートを採用するなど、徹底した“シトロエン・ライド”を目指したものに。

 同シートはベースに低反発効果のある高密度ウレタンを使用し、表層部に15mmの厚さでやわらかなスポンジを挟む手法を用いて、高密度で厚みのある構造が生み出す姿勢保持性を発揮する。またSHINE PACKグレードのフロントシートには、空気圧で腰部をサポートするマルチポイントランバーサポート付きの電動シート(前後/高さ/バックレスト角度調整)に加え、シートヒーターとベンチレーションを装備。運転席には乗車時にシートを自動的に後退させ、スムーズな乗車をサポートするウェルカムファンクションも搭載されている。

 さらに静粛性にも配慮して複層構造のラミネーテッドガラスを採用し、外部からのノイズを最小限に抑えるとともに、サンシェード付きのスライディングガラスサンルーフを装備し、開閉式で外気を取り入れることも可能となっている。

ステーションワゴンを融合させたファストバック型のボディを採用し、空力性能に配慮しながらも、歴代の旗艦シトロエンを思わせるアバンギャルドなスタイルをまとう
『C5 X』の名称は、CXに始まるブランドで「”X”の系譜を継承する」との意図が込められた

■12インチのHDタッチスクリーンはタブレットのような画面を採用

 また足元では、ブランドの資産として脈々と受け継がれてきたハイドロニューマチック・サスペンションの現代的解釈として、新たにメカニカル機構で「Magic Carpet Ride(魔法の絨毯の乗り心地)」を具現化したプログレッシブ・ハイドローリック・クッション(PHC)をベースに、プラグインハイブリッド仕様ではさらに一歩進んだ制御を実現するシトロエン・アドバンスト・コンフォート・アクティブ・サスペンションを搭載。

 これによりPHCの効果をさらに高次元へと引き上げつつ、路面の上をまるで飛んでいるかのようなフィーリングをもたらし、走行中のダンピングを弱めるとともにコーナリングにも対応して、効率的なサスペンションの動きを実現した。

 フロントガラスに映し出されるフルカラーの大型ヘッドアップディスプレイには、AR(拡張現実)への第一歩となる没入型テクノロジーとして拡張ヘッドアップディスプレイを採用。速度から電話やナビゲーションまで、欲しい情報を得るために道路から目を離す必要がなくなる上、12インチのHDタッチスクリーンはタブレットのような画面を採用することで、自然で効率的かつ使いやすい音声認識機能も併せてまったく新しいインターフェースとされた。

 また、機能面からもステーションワゴンの精神を念頭に設計されたというラゲッジは、フラットなフロアや広く機能的な開口部、低い乗り込み口、フラットな側面などにより容量545L、リヤシートを倒すと最大1640Lの広い積載量を実現。

 テールゲートと連動したラゲッジロールアップは荷物の積み込みを容易にし、電動テールゲートにはハンズフリー機能が備わるため、両手が塞がった状態でも開閉することが可能となっている。

 その心臓部には、おなじみの1.6リッター4気筒DOHC直噴ガソリンターボPure Tech(180PS/250Nm)に加え、フロント電動モーター(110ps/320Nm)により、システムトータルで225ps/360Nm(フランス本社公表値)を発揮するPHEVが用意され、12.4kWhのリチウムイオンバッテリーをトランク下部に搭載し、EV走行可能距離は65kmと平均的な1日あたりの走行距離をカバーするゼロエミッションを実現するモデルとなっている。

 ドライブモードに連動して乗り心地を調整する4つのモードを備えるほか、住宅街などでEV走行をするために、エンジンによる走行で発電した電力を蓄電する“e-SAVE”機能も新たに搭載。高速走行や渋滞時の疲労、ストレスを大幅に軽減する最新のADAS(先進運転支援システム)も装備され、価格は484万~636万円(税込)となっている。

新開発のシトロエン・アドバンスト・コンフォート・アクティブサスペンションやアドバンスト・コンフォート・シートを採用
全長4805mm、全幅1865mm、全高1490mmというDセグメントの中心に位置するサイズ感で、ホイールベースを2785mmとして後席空間のゆとりある居住性を確保

シトロエンC5 X車両情報:https://web.citroen.jp/c5x/
シトロエン コール TEL:0120-55-4106

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