洋菓子のOEM強化 コロナ禍の需要減カバー 那須塩原のシェレンバウム

OEMを強化するシェレンバウム本社=那須塩原市

 和洋菓子・パン製造販売のシェレンバウム(那須塩原市沓掛、鈴木謙允(すずきのりまさ)社長)は、相手先ブランドによる生産(OEM)を強化している。新型コロナウイルス禍での土産品需要の落ち込みにより、稼働率が低下した生産設備を生かし、同業者に中間加工品を供給する。同業者も含めて、生産性向上といったメリットを得られる仕組みを提供する。

 同社は県北地域や宇都宮市内で、洋菓子・パン製造販売の「シェレンバウム」3店舗、焼き菓子販売の「NASUのラスク屋さん」5店舗、和菓子販売の「雲IZU(イズ)」2店舗を展開している。

 鈴木社長によると、売り上げの多くは、観光客や出張者らの土産需要に支えられていたが、コロナ禍で需要は激減した。全社の売り上げはコロナ禍前の約6割にとどまっているという。

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