新型コロナウイルスの流行「第7波」で逼迫(ひっぱく)する発熱外来の負担を減らすため、岡山県は31日、軽症の20代を対象に、オンラインを活用した自己検査・登録制度の運用を始めた。
この日、宿泊療養施設として借り上げている岡山市内のホテル一室に「検査キット配送・陽性者登録センター」を開設した。有症者が専用のウェブサイトから抗原検査キットの配送を申し込むと、2日以内に届けられる。陽性の場合は結果が示されたキットの写真を添え、自らオンラインで報告。センターの医師が確定診断する仕組み。
診断を受けた後は原則、市販薬を服用して自宅療養し、症状の悪化などがあれば医療機関を受診する。
キット配送の受け付けは午前9時~午後5時で、1日500個を用意。陽性判定の報告には24時間対応する。状況に応じて20代以外への対象拡大も検討する。
県によると、発熱外来は県内に約600カ所あるが、稼働する施設が70カ所程度に減る休日を中心に患者が殺到。診察を受けるのに長時間待つケースもある。県新型コロナウイルス感染症対策室は「若者に身近なツイッターやフェイスブックも活用しながら制度の周知を図りたい」としている。