鈴木亮平主演「TOKYO MER」が「コンテントアジア賞2022」で“ベストアジアドラマ部門”最優秀賞を受賞

TBS制作の連続ドラマ「TOKYO MER~走る緊急救命室~」が、8月26日に開催された「コンテントアジア賞2022」のベストアジアドラマ部門で、最優秀賞を受賞した。

アジア最大規模のエンターテインメント業界誌である「コンテントアジア」が毎年開催している国際テレビ番組見本市「コンテントアジア・サミット」。それに併設される形で2020年に始まったのが「コンテントアジア賞」だ。今年もアジア各国から選抜されたエンターテインメント・ビジネスの関係者が審査員となり、アジアで制作され21年6月以降に放送された注目コンテンツが厳正に審査された。

第3回となる今年の授賞式もコロナ禍のためタイのバンコクでオンライン開催となり、授賞式の様子は世界中に配信。アジア各国の視聴者や業界関係者のみならず、近年注目度を増すアジアの有力コンテンツ発掘に力を入れる欧米の業界関係者も数多く視聴した。

「TOKYO MER~走る緊急救命室~」は、昨年7月期に「日曜劇場」枠(日曜午後10:00)で放送された、鈴木亮平主演の本格救命医療ドラマ。物語の舞台はTOKYO MERという救命救急のプロフェッショナルチーム。MERとは、モバイル・エマージェンシー・ルームの略称だ。最新の医療機器とオペ室を搭載した大型車両(ERカー)で、危険極まりない重大事故・災害・事件の現場に駆けつけ、負傷者にいち早く救命処置を施す都知事直轄の医療チーム。彼らに課されたミッションは“1人も死者を出さないこと”。自らの危険を顧みず患者の命を救うために果敢に飛び込み、熱いチームワークで結ばれたTOKYO MERの面々の姿は、多くの人の心を熱くした。

今回の受賞に審査員からは「命を救う医師たちの物語は感動的で、MERチームが危機にどのように対応するかという細部へのこだわりと献身的な医師たちの演技に心をつかまれ、魅了された。特に主役の鈴木亮平の演技が素晴らしい。救助のシーンがリアルで、医療の専門的な知識や詳細な情報を基に制作されたことが伝わってきた。(その結果)特に医療ドラマのファンでない人でも、年齢や性別に関係なく楽しめるドラマとなっている」と、専門知識に裏打ちされた骨太な脚本、リアリティーにこだわった演出、俳優陣の演技などを総合的に評価したコメントが寄せられている。

同作は2023年に劇場版が公開される。新たに豪華キャストを迎えた劇場版では、ドラマ版をはるかに上回る大規模なロケを敢行。前代未聞の緊急事態が発生し、数千人の命が危険にさらされる中、果たして彼らはすべての患者の命を救うことができるのか? 壮大なスケールで描かれる劇場版にも期待が集まる。

同局では、制作部門と海外販売部門が連携して番組を制作しており、今回の受賞で、さらに新規番組フォ―マット開発と販売に弾みをつけることとなる。

ドラマの企画プロデュースを務める高橋正尚氏は「コロナという未知のウイルスに対して、自身の危険を顧みず、ほかの誰かのために立ち向かっておられた医療従事者の皆さんの勇気に感動し、エンターテインメントという形でエールを送らせていただけたら…と思ったことが企画のきっかけでした。脚本の黒岩勉さん、主演の鈴木亮平さんをはじめ、スタッフ・キャスト全員が同じ思いで制作に臨んでくださったおかげで、多くのご支持をちょうだいし、来年には劇場版としてスクリーンでご覧いただけることになりました」とこれまでの経緯を説明し、「さらにこのたび、このような権威ある賞をいただくことができ、本当に光栄です!」と今回の受賞を喜ぶ。

そして、「今も世界のどこかで、誰かのために戦っておられる方がたくさんいらっしゃると思います。今回の受賞をきっかけに、少しでも多くの方に『彼らを応援したい、自分も誰かのためにできることを考えたい』と思っていただけたら、これほどうれしいことはありません」とメッセージを寄せている。

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