電気柵の夜間通電開始 イノシシ被害防止へ 1日からたにはま公園

 上越市西戸野のたにはま公園で1日から、イノシシによる芝生の掘り起こし対策として、夜間の電気柵の通電が始まる。期間は冬季閉鎖開始(降雪状況により決定)までで、これに伴い午後7時から翌日午前7時までの間、同公園内の多目的広場への立ち入りが規制される。

設置された電気柵。午後7時から翌日午前7時までの間、通電される(8月31日、上越市のたにはま公園撮影)

 同公園では平成29年と同30年、多目的広場を中心に広範囲にわたり芝生がイノシシに掘り返される被害が起きた。これを受け市都市整備課は同30年11月から対策を実施。電気柵の設置後、被害は軽微で済んでいるという。
 電気柵があるのは多目的広場を中心に、大型複合遊具やバーベキューエリア、海の見える丘の周囲。周辺には電気柵の他、夜間の立ち入り規制を知らせる看板が立てられている。ドッグラン、東側トイレ、東側駐車場などは通常通り使用可能。設置エリアも日中は使用できる。
 市都市整備課によると、まだ夏に近い時季は、通電時間になってもバーベキューエリアを利用している人がいるとして、「危険なので、通電時間までに必ずエリア外に出て、面白がって触らないでほしい」と呼び掛けている。また、冬季閉鎖期間であっても雪が少ないうちは、日中も通電するという。

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