オーバーナイト法とは?基本の食パンレシピ
オーバーナイト法について詳しく知ろう!
パン作りには、製法がいくつかあります。 今回は、パン生地を一晩寝かせて作る「オーバーナイト法」について詳しく解説していきます。 簡単においしいパンが焼けるとても魅力的な作り方です。 オーバーナイト法で作る食パンのレシピもお教えするので、ぜひ試してみてくださいね♪
オーバーナイト法とは
オーバーナイト法とは、仕込んだパン生地を、一晩低温(冷蔵庫など)でゆっくり発酵させ、翌日以降に分割から焼き上げを行う製法。 「低温長時間発酵法」ともいいます。 バターや砂糖の多いリッチな生地からフランスパンなどのリーンな生地まで、いろんなパンに用いることができます。
オーバーナイト法の手順
手順を確認しながら、オーバーナイト法のポイントを見ていきましょう!1.生地作り材料を混ぜてまとまれば、軽くこねる(通常のパンよりこねなくてOK)。 ※イースト(酵母)の量は、通常の1/3~1/2程度。
2.発酵暖かいところに約30分間置く(生地が1.5倍になるまで)。3.冷蔵庫で寝かせる冷蔵庫に入れ、8~24時間ゆっくり発酵させる。 ※温度は、5~9℃(野菜室)が望ましい。 ※乾燥しないように密閉する。4.冷蔵庫から出す生地温度が約15℃になるまで復温する。 ※復温するときは、室温(20~25℃)で。5.分割・成形通常のパンと同じように行う。6.最終発酵暖かいところで約2倍になるまで発酵させる。7.焼成
オーバーナイト法の5つのメリット
オーバーナイト法には、メリットがたくさんあります。 代表的なメリットを5つご紹介します。
メリット1.風味豊かなパンになる
酵母は、ゆっくり発酵させると活動が活発になり、アルコールや酵素や菌がたくさん生成されます。この効果により生地が熟成し、風味豊かなパンが焼き上がるという結果に繋がります。 また、加えるパン酵母の分量が少ないので、粉の味がより濃く感じられます。
メリット2.日持ちのするしっとりしたパンが焼ける
時間をかけると、小麦粉の芯までしっかりと水分が浸透し、驚くほどしっとりみずみずしいパンに。 水分を離しにくくなるので、しっとりとした食感が長持ちします。
メリット3.パンの甘みが増す
小麦粉には、自身のでんぷんを糖に分解する働きがあります。 発酵時間を長く取ることで、生地の糖分が増えて甘みのあるパンになります。
メリット4.時間の制約が少ない
作業を2日間に分けることで、まとまった時間が取れなくてもパン作りができます。 生地を冷蔵庫に入れた後は、8~24時間後であれば、いつでも都合の良い時に出して作業を進められます。 家事や仕事のすきま時間で効率よく作れるから、忙しい人にもおすすめ◎
メリット5.こね時間が短い
パン作りといえばこねるのが大変!というイメージがありますが、オーバーナイト法ならこねる工程は短くて大丈夫。 時間をかけて発酵させている間に少しずつグルテンの膜がつながり、自然と弾力のあるのびる生地になります。
オーバーナイト法で作る基本の食パンレシピ
小麦の風味が味わえる、シンプルな配合の食パンのレシピです。
材料(一斤食パン型1台分)
- 強力粉…250g
下準備
- 材料を全て常温にする。 *夏場以外は、水を35℃程度に温める。
作り方
1. ボウルに水・ドライイースト・砂糖・強力粉・塩を入れて混ぜる。
「オーバーナイト法で作る食パン」の詳しいレシピページはこちら。
https://recipe.cotta.jp/recipe.php
手間をかけずに、家庭でおいしいパン作り
フランスのパン職人が、早朝や長時間の労働を改善するために考え出された製法といわれているオーバーナイト法。 手間をかけずにおいしく作れる素晴らしい作り方なので、ぜひ皆さんも取り入れてみてくださいね。
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