米陸軍が飛行停止の大型輸送ヘリ、自衛隊に日本仕様機が配備 防衛省、那覇基地での使用継続方針

 米陸軍がエンジン火災の危険でCH47大型輸送ヘリを飛行停止にしたことを巡り、本紙が防衛省に国内での運用を確認したところ、那覇基地にも配備されている自衛隊機には米軍で火災の原因となった部品が使用されていないとして、飛行継続する方針を示した。

 防衛省は米陸軍機の飛行停止を受け、自衛隊向けの機体を製造した川崎重工業に問い合わせ、自衛隊機では不具合を起こした部品は使われていないことを確認した。同省は「飛行前後の点検や企業による定期整備をしっかりとしており、安全に関わる問題は確認されていない。引き続き安全に万全を期して飛行を継続する」と説明した。

 那覇基地では陸自と空自にCH47が配備されている。陸自は4機を配備し、離島からの緊急患者空輸も担う。陸自第15旅団は本紙取材に「(同型機は)通常通り運用する」と回答した。一方、空自那覇基地は「情報収集中」とするにとどめた。玉城デニー知事は31日、県庁内で記者団に「詳細を確認したい」と述べた。

 (塚崎昇平まとめ)

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