ホンダ、新型『シビック・タイプR』を9月2日発売へ。最高出力330馬力、価格は499万円

 9月1日、ホンダは、究極のピュアスポーツ性能を追求したモデルとして、今年7月に世界初公開された新型『CIVIC TYPE R(シビック・タイプR)』を9月2日に発売するとアナウンスした。

 多くのファンが登場を待ち望んだ最新型のホンダ・シビック・タイプR。このクルマは、スポーツモデルの本質的価値である“速さ”と官能に響く“ドライビングプレジャー”が両立する究極のピュアスポーツ性能を目指し、「Fastest」「Addicted Feel」「Secure Feel」という3つの要素をターゲットに置いて開発された。

 最初の“Fastest:圧倒的な速さの追求”では、2.0リットルVTECターボエンジン開発や冷却および空力性能の向上、ミシュランとの専用タイヤ開発、リバースリム構造の新型ホイールの採用などが挙げられる。このうちエンジンは先代モデルの骨格をベースにターボチャージャーを刷新するなどし最高出力253kW(約330PS)、最大トルク420Nmを実現した。

“Addicted Feel:運転に夢中になることのできる痛快なドライビングフィールの追求”では、アダプティブ・ダンパー・システムを用いた足回りやシャシー開発のほか、エンジンECUの駆動力制御マップなどの緻密な設定、新設計のシフトレバー構造の採用などが行われた。

 また、タイプRならではの迫力あるエンジンサウンドにするため、エンジン回転上昇時の中周波音を増強。これにより迫力ある排気原音とするとともに、アクティブ・エキゾーストバルブ機構を新たに採用し、車外騒音法規を満たしながらエンジン出力向上と迫力ある排気サウンドの両立を実現している。

 3つめの“Secure Feel:高速安定性と信頼感の実現”においては、エアロダイナミクスとブレーキシステムを中心に開発が行われた。前者ではフロント、リヤともに効果的にダウンフォースを向上させつつ、リヤスポイラーのステーをスリムなアルミダイキャスト製とすることで空気抵抗の低減が図られた。

 ブレーキは、サーキット走行でも安定したブレーキフィールを実現するため、2ピースディスクブレーキシステムを先代モデルから継承。マスターパワーの特性を変更し、低速から高速までのさらなるコントロール性の向上が追求された。同時にブレーキへの導風効率を高め、ブレーキ温度の上昇を低減し安定したブレーキ効力と耐フェード性を実現している。

新型ホンダ・シビック・タイプR(エクステリア:リヤ)

■コクピットは高揚感を高め運転時に集中できる空間に

 新型シビック・タイプRのエクステリアは、ローアンドワイドを強調したものに。その中で冷却性能向上のためグリル開口部を大きくするとともに、サイドシルガーニッシュやリヤスポイラーなどで空力性能が追求されている。リヤフェンダーをボディと一体化し、流れるような美しいデザインに仕上げられたのも特長のひとつだ。

 インテリアでは、クルマに乗り込むときの高揚感と運転時に集中できる空間を、レッドとブラックを用いてハイコントラストに表現。赤いシートとフロアカーペットを採用することで気持ちの高ぶりを演出している。また、サーキットでの限界走行時においても運転に集中できるよう、直感認知性を向上させたノイズレスな視界を追求し、反射を抑えた偏光ガンメタリック塗装を採用するなどブラック基調のインストルメントパネルとなっている。

 この他、新型シビック・タイプRでは、専用データロガーアプリ『Honda LogR』を車載ナビに搭載。自分自身の運転操作によるクルマの機械的な運動情報などをリアルタイムに知ることを可能とした。また、その情報のユーザー同士でのシェアする機能も備え、人とクルマとの新たなあり方を提案している。

 先進の安全運転支援システム『Honda SENSING』を標準装備した新型ホンダ・シビック・タイプRのボディカラーは、チャンピオンシップホワイトをはじめ、ソニックグレー・パール、クリスタルブラック・パール、フレームレッド、レーシングブルー・パールの計5色展開。車両価格は499万7300円(税込)となっている。

●ホンダ・シビック・タイプR車両情報:https://www.honda.co.jp/CIVICTYPE-R/

新型ホンダ・シビック・タイプR(インテリア:コクピット、インパネ周り)
新型ホンダ・シビック・タイプRのメーター表示(ドライブモード+R)
新型ホンダ・シビック・タイプRのカラーラインアップ(全5色展開)
新型ホンダ・シビック・タイプRの走行イメージ

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