斜面地空き家の活用法 住民らで考える 佐世保でワークショップ

斜面地の空き地と空き家の活用法について意見を出し合ったワークショップ=佐世保市白南風町

 斜面地を生かしたまちづくりを考えるワークショップが8月24日、長崎県佐世保市白南風町であった。拠点とする民家と隣接する空き地の活用法について、住民らが自由に意見を出し合った。今後も取り組みを続け、新たな地域コミュニティーの形をつくっていく。
 企画したのは市民グループ「させぼ山手研究会」(檜槇貢理事長)。高齢化や車社会の進展を一因に、斜面地では空き家や空き地が増えている中「全国的に困難なテーマに挑戦」(檜槇理事長)し、住み続けるにはどうしたらいいかを考えるという。
 同日は、参加者約20人が三つのグループに分かれてアイデアを出し合った。参加者は憩いの場として花を植えたり、イスを置いたりして飲食できるようなスペースの整備を提案。このほか、映画鑑賞会や地域の人たちが自由に遊べる拠点づくりを求める声があった。
 斜面地には日用品や生鮮食品などを購入する店が少なく、住民にとっては日常的な買い物が難しい面もある。改善策として野菜販売や買い物代行などの提案もあった。
 この日出た意見を地域住民とも共有しながら、今後の方向性を考えていくという。


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