信号機停止 地震備え交通規制訓練 防災の日で岡山県警 21署一斉に

雨の中、交通整理や信号機復旧の訓練をする岡山中央署員=県庁前交差点

 岡山県警は「防災の日」の1日、近い将来の発生が懸念される南海トラフ巨大地震に備えた交通規制訓練を県内21警察署の管内で一斉に行った。停電で信号機が点灯しなくなった場合を想定し、手信号を使った通行者の誘導や信号機の復旧手順を確認した。

 岡山市の県庁前交差点では午前10時から信号を停止。岡山中央署員が交差点中央に立ち、両手を広げて「止まれ」の合図を出して車両を止め、歩行者に横断を促すなど交通整理に当たった。可搬式発電機を持ち込み、20分ほどで信号機を復旧させた。途中雨が降り出したが、署員たちは黙々と対応していた。

 県警交通規制課と各署の交通課員ら計約160人が参加。吉本和人交通規制課次長は「雨の中、実際に近い形で訓練できたのは貴重な経験。県民が緊急時に落ち着いて行動してもらうきっかけになれば」と話した。

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