人気の「水出しコーヒー」。筆者は最近その素晴らしさに気づきました。キャンプ・アウトドアにもおすすめです。今回は「水出しコーヒー」の魅力や作り方、応用編である「牛乳出しコーヒー」について、私、浜の小魔人がお伝えしていきます。
水出しコーヒーとは?キャンプ・アウトドアにもおすすめです!
まずはじめに、水出しコーヒーとは?どのようなものなのか、水出しコーヒーの特徴やキャンプやアウトドアに筆者がおすすめする理由などと併せてお伝えしますね。
水出しコーヒーとは?
水だしコーヒーとは、名前の通りお湯ではなく水でコーヒーを抽出した(コーヒーを淹れた)ものです。
実は、ただのアイスコーヒーではないんです。
水出しコーヒーの特徴
水出しコーヒーの主な特徴は…
- マイルドな味わい
- 長時間保存が可能
である点です。
その特徴を少し詳しくみていきましょう。
水出しコーヒーはマイルドな味わいになる
一般的なコーヒーはお湯で淹れますが、お湯はコーヒー豆の香りや深い色を抽出するのと同時に油分も溶かします。このコーヒー豆の油分はコーヒーの風味となりますが、時として「苦味」や「渋み」が強くなりすぎる場合もあります。
水出しコーヒーの場合、水と油が相反するため、コーヒー豆の油分はあまり含まない形で抽出がなされます。そのため、「苦味」や「渋み」の少ないクセのないスッキリとしてマイルドなコーヒーの味わいを楽しむことができるのです。
油分が溶け出さないことにより、色は透きとおったような感じのコーヒーになります。色味が薄いと味も薄いのではとご心配になるかもしれませんが、水出しコーヒーの味はちゃんと美味しくなりますのでご安心ください。
ちなみに、水出しコーヒーの起源はインドネシアであると言われており、インドネシアの非常に苦味の強いコーヒー豆を美味しく飲むために生まれたのだとか。
水出しコーヒーは、コーヒーの苦味が苦手な人には特におすすめな淹れ方ですね。
長時間保存しても美味しい水出しコーヒー
前述の油分の抽出が少ないというお話にも関連するのですが、水出しコーヒーは長時間保存していても味が変わることなく美味しく頂けるという特徴も持っています。
油分は空気に触れると酸化して味を変えてしまいますが、油分の影響が少ない水出しコーヒーは味の変化が少なく、長時間経過後も美味しいのです。抽出後の水出しコーヒーは、冷蔵保存しておけば2〜3日はおいしく飲めますよ。(筆者の経験値です)
水出しコーヒーの淹れ方にはいくつかの方法あり
水出しコーヒーを入れる方法は、いくつかあります。お店で飲むような水出しコーヒーを作りたい場合は、専用のポットを使う方法が良いかも知れません。専用ポットは、数百円〜数千円のものが色々あります。
筆者がおすすめする水出しコーヒーの淹れ方ですが、お茶パックを使う方法です。詳しくは後述しますが、挽いたコーヒー豆をお茶パックに入れて水と一緒にポットに入れて作る方法です。
筆者はポットを100均で購入したので、投資が最低限ですみました。お茶パックは初期投資を抑えたい方におすすめな淹れ方です。
最後に一番手間がかからないやり方としては、市販の水だしコーヒーパックを購入して使う方法もあります。お好きなコーヒーの味に巡り合えれば、一番簡単な方法かも知れません。
水出しコーヒーをキャンプ・アウトドアにおすすめする理由
筆者が水出しコーヒーをキャンプ・アウトドアにおすすめする理由は5点あります。
今回は、お茶パックを使う方法で淹れる水出しコーヒーのおすすめポイントを整理しますね。
【キャンプ・アウトドアにおすすめする理由】
- キャンプ料理は味の濃いものや油っぽい料理が多くなりがちなので、スッキリ、マイルドな水出しコーヒーの相性が良いから。
- 抽出時間が長いものの、他のことをしながら待てば案外あっという間だから。
- お茶パックに入れたコーヒー豆はそのまま捨てられるので、洗い物や廃棄の手間が少ないから。
- カフェインが少ないコーヒーが飲めるので、体に優しいから。
- 油分が少ない水出しコーヒーは、長時間保存できるので翌朝も美味しく飲めるから。
いかがでしょうか?
キャンプで水出しコーヒーを淹れるのは、いいことばかりだと思いませんか?w
筆者の個人的所感としては、「キャンプで流行りの水出しコーヒー淹れてるゼ」って周りのキャンパーさんに見せたいってのもあったりします(アハハ、まぁ冗談ですけどね〜)
水出しコーヒーの作り方とキャンプ・アウトドアで作るときの注意点
それでは、水出しコーヒーの作り方をお伝えしますね。非常に簡単ですが、ちょっとした注意点もありますので、既にご存知の方も確認のためご覧くださいませ。
水出しコーヒーの作り方とポイント
- コーヒー豆を挽く(水500ccに対して40g)
2. コーヒー豆をお茶パック(出汁パック)に入れる
3. 水とお茶パックにいれたコーヒー豆を容器に入れて8時間抽出する
【注意点】
抽出中はクーラーボックス等に入れて冷蔵状態をキープしましょう。(衛生上、低温での抽出・保管をすることを心掛けてください。特に夏場は要注意です。)
クーラーボックス内の温度は、10度以下が適温です。筆者は保冷性能がすごく高いワークマンの真空ハイブリッドコンテナを使用しています。
4. 8時間経過したらコーヒー豆のパックを取り出す
抽出後は速やかにコーヒー豆のパックを取り除いてください。あまり長時間入れたままにしておくと、渋みや苦みが出てきて美味しく無くなりますから注意してくださいね。
ちなみに、8時間の間、温度管理をするのが大変だと思う方もいるかも知れませんね。筆者が使用している温度計は、クーラーボックスの中にセンサーを入れておけば、設定した温度よりも高温になるとアラームが鳴るので手間いらずに管理ができます。
そのような温度計を使用するのもおすすめですよ。
水出しコーヒーを美味しく作るコツ!これを知っていれば誰でも簡単に美味しく作れる!
ここまで読んでくださった皆さんは、もう基本的に水出しコーヒーが美味しく作れるようになっているはずです。
そこで、さらに美味しい水出しコーヒーを作れるように、そのコツもお伝えしときますね。
1. 水出しコーヒーに使うコーヒー豆は、苦味が強い豆がおすすめ
水出しコーヒーに使うコーヒー豆は、もちろんお好みの豆で良いのですが、苦味の強い豆を使うのがおすすめです。
筆者は,マンデリン(インドネシア産)が一番美味しく水出しコーヒーを作れるような気がします(個人の感想ですw)
最近は水出しコーヒー用のコーヒー豆のブレンドなどを出しているメーカーさんもありますので、そういったものも良いですね。
2. コーヒー豆の焙煎度合いは深煎りにしましょう
コーヒー豆のロースト(煎り具合)は、深煎りにしましょう。イタリアンローストかフレンチローストと呼ばれる深い焙煎の豆がおすすめですよ。
3. 豆の挽き方は、中細挽きか中挽きにしましょう
コーヒー豆の挽き方は,上図の5種類がありますが、中細挽きか中挽きがおすすめです。
細挽きでも良いのですが,お茶パックから粉が出てきやすいので注意が必要です。粗挽きだと水出しコーヒーの場合,旨味が出にくいですよ。
4. 抽出時間8時間のうち最初の1時間を常温にすると美味しくなる
作り方のところでは、抽出時間8時間放置すると書きましたが、余裕がある方は最初の1時間は常温で次の7時間は冷蔵状態で抽出してみてください。
その方が美味しい水出しコーヒーになることを体感できると思いますよ。
(※ただし、真夏など季節によっては常温保存を避けましょう)
【応用編】牛乳出しコーヒーもキャンプ・アウトドアにおすすめです!
水出しコーヒーの次に来るのは(いや、みなさんがこの記事をご覧になる頃にはすでに流行っているかも)、牛乳出しコーヒー(ミルクブリュー・コーヒー)です。
別名「大人のコーヒー牛乳」とも言われています。
水の代わりに牛乳でコーヒーを淹れていくんですが、これがめちゃくちゃ旨いんです。是非一度試してみてくださいね!
【牛乳出しコーヒーの作り方】
- コーヒー豆を挽く
- コーヒー豆をお茶パック(出汁パック)に入れる
- 牛乳とパックを容器に入れ、冷蔵で8時間ほど抽出する
- 8時間経過したらパックを取り出して完成です
筆者は砂糖を加えずに大人の味を楽しむのが好きですが、お好みで甘くすると「コーヒー牛乳っぽさ」が増して美味しいですよ。自分好みの牛乳出しコーヒーを作ってみてくださいね。
さあ、水出しコーヒー、牛乳出しコーヒーをキャンプ・アウトドアで作ってみよう!
今回は水出しコーヒーと牛乳出しコーヒーをキャンプ・アウトドアにおすすめしました。
キャンプでの定番「お湯で淹れるコーヒー」も、もちろん美味しいのですが、この水出しコーヒーは是非一度試して欲しいです。
一度試すと、「やみつき」になると思いますよ。w
コーヒーは淹れ方、豆の種類、焙煎の仕方、挽き方などで様々な味や香りを楽しめる奥の深いものですね。季節や場面、天気やその日の気分でいろいろな楽しみ方を知っていると豊かな気持ちになるものです。
その時々のキャンプの思い出に、その時々のコーヒーの香りを楽しめたらおしゃれではないでしょうか。それではまた!