防災、減災に女性視点を 共同参画考える講演会

 延岡市男女共同参画社会づくり講演会は8月27日、延岡総合文化センターであった。元福岡県杷木町長で同県議の中嶋玲子さんが、2017年の九州北部豪雨の経験などを基に講演=写真。市民ら約100人が街づくりのヒントを学んだ。
 中嶋さんは、会社や役所では女性の管理職も増えてきたが、男女共同参画が一番進んでいないのが地域社会だと指摘。災害時の避難所運営で、女性の視点がなかったために行政から届けられた資材が活用されなかった事例を示しながら「防災、減災対策や被災後の街づくりに、女性も担い手として頑張って参加しないといけない」と述べた。
 その上で、男性に対しては女性を認めてほしいと訴え。女性には「役職を頼まれたら消極的にならずに、私でよければ頑張りますと言ってほしい」と呼びかけ締めくくった。
 講演会は、本年度から実施している第3次のべおか男女共同参画プランの周知などを目的に開かれた。

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