激しい雷雨 火災や停電相次ぐ 岡山県内、鉄道ダイヤも大幅乱れ

全焼した納屋=1日午後0時42分、岡山市東区谷尻

 岡山県内は1日、上空に秋雨前線が停滞した影響から大気が不安定な状態となり、各地で激しい雷雨に見舞われた。落雷が原因とみられる火災や停電が相次ぎ、鉄道のダイヤも大幅に乱れた。2日にいったん小康状態となるものの、南から台風11号が接近しており、岡山地方気象台は警戒を呼び掛けている。

 岡山市東区谷尻では午前11時5分ごろ、民家近くの納屋から出火し、木造2階延べ24平方メートルを全焼。周囲に火の気がなく、県警は落雷の影響とみている。

 停電による信号機の不具合も同市内11カ所で確認され、警察官が交通整理に追われた。山陽自動車道岡山インターチェンジ(同市北区富原)では自動料金収受システム(ETC)が一時停止し、渋滞した。

 鉄道への影響もあった。JR西日本岡山支社によると、午前10時45分ごろ、真庭市久世の姫新線久世駅構内の信号が赤から変わらなくなるトラブルが発生。同11時ごろには岡山市東区の山陽線万富―上道間の踏切5カ所で警報機が鳴り続けるなどした。ともに落雷が原因とみられ、上下線で運休や遅れが出た。

 一方、大雨で伯備線美袋駅(総社市美袋)の雨量計が規制値を超え、総社―備中高梁間の上下線で一時運転を見合わせた。

 同気象台は6日にも台風11号が県に最接近すると予報しており「洪水や土砂災害の危険が高まる。引き続き注意してほしい」としている。

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