静岡県熱海市の土石流災害を教訓にした訓練が行われました。土砂災害の現場を再現し、消防と建設業団体が重機を使って連携訓練を実施しました。
<訓練の様子>
「ここにいるみなさんは、いざというとき大変な最前線にいるわけで」
訓練には、消防から駿東伊豆と静岡市が、建設業からは、伊豆市や伊豆の国市などから6団体が参加しました。
2021年7月に発生した熱海市の土石流災害。こうした災害現場では、重機が必要になりますが、実は、静岡県内の消防で重機を持っているのは、駿東伊豆と静岡市の2つの消防本部だけです。このため、救助活動には、民間業者の力が欠かせません。
<訓練の様子>
「左、左、左の腕!」
9月1日の訓練では、消防隊員が専門的な操作技術を学びました。
<田方建設業協会 土屋龍太郎会長>
「1mほどの高さがあるんですけど、これを乗り越えようとしています。まず、自分の先端を高いところに乗せます。今度を後ろを持ち上げて腕の力で自分を支え、平らにして移動します」
消防隊員は、重機を扱うプロのアドバイスを受けながら、重機を巧みに操作します。
<駿東伊豆消防本部 田方中消防署 今井將一朗署長>
「熱海の伊豆山の土砂災害をはじめとする大きな災害が発生しています。建設業協会、警察、消防一緒になって活動することで、住民の安心安全に寄与したい」
<田方建設業協会 土屋龍太郎会長>
「市役所と警察、消防と我々建設業が一体となり、自分の街を守るという構図を提案して実践している」