「限定化は患者目線・感染対策の目線に欠ける」川勝静岡県知事 全数把握「見直さない」

新型コロナ対策を話し合う全国知事会が9月1日開かれ、静岡県の川勝平太知事は感染者の全数把握について、全国一律で運用されるまで見直しをしない考えを示しました。

オンラインで開かれた会議には、34府県の知事が出席しました。

<川勝平太知事>

「発生届けの限定化についてですが、今回の政府の対応は発生届に関わる業務負担の軽減にのみ着目されていて患者目線・感染対策の目線が欠けているのではないか」

川勝知事は感染者の「全数把握」の見直しについて、静岡県としては全国一律で運用が始まるまで「見直し」はせず、従来の運用を継続する方針を示しました。

<川勝平太知事>

「(感染症法の分類を)2類から5類へということもあるので自覚がなくても感染した方にどういうケアができるのかを政府として対応の基準を示す必要がある」

全数把握を巡っては、すでに見直しを表明した宮城など4県での運用が9月2日から始まります。

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