「色んな音が聞こえた 怖い音とか、ミサイルの音」日本文学を学ぶウクライナ人女性が浜松へ避難 夢は弓道の指導者

ロシア軍からの侵攻を受けるウクライナから静岡県浜松市に避難している女性が9月1日、鈴木康友市長と面会しました。ウクライナの大学で日本文学を専攻していたという女性の夢は、日本で弓道の指導者になることだそうです。

鈴木市長の元を訪れたのは、ウクライナの首都キーウ出身のヴィーラさんです。ヴィーラさんは7月9日、日本語教育を提供する機関の有志が立ち上げた「ウクライナ学生支援会」を通じて浜松市に避難し、いまは市内のオイスカ開発教育専門学校で勉強しています。

<ヴィーラさんと鈴木市長>

「浜松はどうですか?」

「浜松はとても美しい街です」

「住みやすい?」

「はい」

ヴィーラさんは日本文化に関心があり、キーウ大学でも日本文学を専攻していたそうです。

<ヴィーラさんと鈴木市長>

「古事記とか」

「古典!すごいね」

「古事記とか、昔話、天狗について、竹取物語、小説、古今和歌集とか新古今和歌集とか、色々な文学を勉強しました」

「日本語もかなり堪能ですね」

ヴィーラさんは弓道を学んできたという事で、今後の目標は浜松市で弓道の指導者になることです。

新天地での生活に夢を抱く一方、ふるさと・ウクライナへの心配は尽きません。

<ヴィーラさん>

「サイレンが鳴ったら安全なところに行って。あとは夜中、色々な目覚ましをかけてサイレンを心配していた。色んな音が聞こえました。怖い音とか、ミサイルの音とか」

ウクライナからの避難民を支援する静岡県ボランティア協会によりますと、9月1日現在、30人が静岡県に避難しているということです。

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