「色々なものが届かないことも想定される」大規模災害に備えて家庭でできる“備蓄”とは?

いつ来るかわからない災害に備えて、家庭では、具体的にはどんな備蓄が必要なのか、静岡県の防災施設を取材してきました。

伺ったのは静岡県が南海トラフ巨大地震に備えて、さまざまな防災情報を紹介する県地震防災センターです。

<滝澤悠希キャスター>

「備えで一番大切になってくるのが、“水”です。1人1日3リットル×1週間分、だいだい21リットル用意しておくといいということです」

また、食料の備蓄としては、乾パンといった非常食だけでなく、インスタントラーメンや菓子類など普段食べ慣れているものも切らさずストックしておくと避難生活でのストレスを軽減できます。

さらに、水洗トイレが使えなくなった時に家庭用のゴミ袋に用を足すことを想定し、袋から出ることのないよう尿の凝固剤があると安心だということです。

<滝澤悠希キャスター>

「そして、感染症対策としてマスクやアルコール消毒を多めに持っておくといいですし、こうした使い捨ての手袋も避難所生活などで役立ちます」

<静岡県地震防災センター 靏田裕見さん>

「色々なものが届かないことも想定されるので、食料品やお水は必ず備蓄をしておくことが大事。いざ発生した時に慌てないように、心とモノの備えをしておくことが大事」

一方で、こんなデータもあります。静岡県が2021年度行った南海トラフ巨大地震への静岡県民の意識調査です。静岡県が勧めている、7日分以上の「食料」を備えている人は7.3%、「飲み水」を用意している人は9.4%で2年前の数字より、それぞれ10ポイント以上下回っています。

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