旧統一教会と選挙 「知らなかった」に豊田真由子は疑問も?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

本記事は9月1日配信の動画の内容を基に構成しています。

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2022年9月1日に公開された動画のテーマは……旧統一教会の選挙現場での組織力は?

ゲストに元衆議院議員の豊田真由子氏をお招きし、旧統一教会と選挙の深い関わりについて語っていただきました。

豊田氏が、一連の報道を見て疑問に思っていることとは?

【このトピックのポイント】
・豊田氏は議員時代、旧統一教会がこれほど政治家とつながりがあることを知らなかったとのこと
・旧統一教会が選挙を手伝ったことを「知らなかった」と釈明していることに対しては疑問を呈する
・敵陣営のスパイが入り込む可能性もあり、手伝いでも身元確認はしっかりやっているはずだと豊田氏

旧統一教会だと「知らなかった」というのは通用する?

旧統一教会の全面的な支援を受けたケースのニュースについて豊田氏は「私は恥ずかしながら、議員時代は旧統一教会と政治家がこれほどつながっているとは知らなかった」とコメント。その上で「選挙を手伝ってくれた人が旧統一教会の人だと知りませんでした」と釈明する議員がいることについて、「そんなことあるのかな」と疑問を呈しました。

その理由について、「選挙では敵陣営のスパイが入り込むことがあるから、身元確認をすごくしっかりしろと言われる」と述べています。実際に投票してくれる人や、演説を聞きに来る人の身元はわかりようがないものの、選挙事務所の中に入れて手伝ってもらうというときは「知らない人がいたらダメ」であり、選挙戦略がわかってしまうこと、電話する際に個人情報を扱うことを考えると、自分が信頼している人やその知り合いでしか選挙活動を回せないのではないかと指摘しました。

また、宗教団体や地域の団体を含め、団体に所属する人は個人の想いで勝手に来ているわけではないことにも言及。団体として候補者を応援するという正式な意思決定をした上で個々の構成員が動くのだから、候補者側もわかっているはずだと述べました。自身も選挙活動の経験があるMC鈴木が「大手メディアの記者がスパイだったということがあり、スパイ対策はとても意識していた」という体験談を話すと、豊田氏も「陣営の中に知らない人がいるということは通常ない」、さらに会合やイベントについても自身の体験談を挙げ「どのような団体なのかを知らずに参加することはなく、調べてから参加するはず」だと指摘しています。

加えて豊田氏は、「今まで純粋に一生懸命応援に入っていた信者にとっては、手のひらを返されたようなかたちになり、怒っているのでは」とコメントし、政治家が次々と旧統一教会との関係断絶を宣言していることについても疑問を呈していました。

自民党のチェック体制強化は機能するか

MC鈴木がガバナンスコードの意義について尋ねると、豊田氏は信教の自由があるという前提で、宗教団体による政治活動自体を問題視しているのではなく「反社会的であるとか、人権や金銭などで社会的に問題になっている団体との関わりについて述べているもの」とし、一般論としては当然気をつけるべきものだとしました。

ただ、全ての局面でチェックできるかどうかは簡単ではなく、例えば外国人から寄付を受けてはいけませんが、日本名で寄付されるとなかなか確認しきれないと指摘。チェックが確実にできない場面もあることを想定した上で、実務の面でどこまで合理的にチェック機能を働かせられるかを考えていかなければいけないと述べました。

動画本編はこちら!

「旧統一教会とは知らなかった」という釈明に対して豊田氏が疑問を呈する理由とは?

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