真鶴町議会、副町長人事案を否決 名簿不正問題で混乱 2年間空席のまま

本会議で副町長人事案の説明をする松本一彦町長=1日、真鶴町議会

 2年間空席の真鶴町副町長人事を巡り、同町議会は1日の9月定例会本会議で、松本一彦町長が提出した一般社団法人代表理事の松村拓也氏(65)を選任する人事案を否決した。選挙人名簿不正使用問題で町政の混乱が続く中、町長の知人である松村氏に行政経験がないことへの懸念などから町議10人中6人が反対、賛成は3人にとどまった。松本町長は「職員の負担軽減のためにも提案したが同意が得られず残念」と話した。

 副町長は2020年9月の松本町長就任後から空席が続き、松本町長は過去に2度、町幹部らの登用を検討したが、いずれも議会側が反発して議案提出前に見送っていた。

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